2021年10月23日

続 炭素円盤によるハンダ付け

 炭素円盤はある程度の半径があるので、普通の炭素棒に比べると炭素の中を電流が流れて行く距離が大きい。すなわち抵抗が大きく、電流が少ない。赤熱しにくいから、電圧を少し上げる必要がある。1次側に120 V 程度掛けると調子が良い。

 アース線をワークにつなぐ。クリップでは接触面積が小さいので熱くなってしまう。それだけ効率が下がる。複数の方法でアース線をつなぐ。厚板をネジで締めるのが一番良い。

carbon roller soldering ハンダめっきをしておいて、帯板を載せ、ローラを転がせば良い。接触面が熱くなり、あっという間に隙間のないハンダ付けが出来る。この時、帯板の位置を正確に決めねばならないが、それは簡単なジグを用意すれば良い。ローラを転がす速度は、毎秒 1 cm ほどである。写真はAM氏の撮影だ。

 後ろに見えるフラックスの瓶に注目されたい。この瓶には塩化亜鉛の飽和水溶液が入っている。倒れると中身が流れ出し、目も当てられない状態になるだろう。転ばない構造にしておけば良いのだ。flux bottle
 薄いブラスの板で作った帯を作る。この帯は、瓶にきっちりはまる大きさにするのがミソである。L金具で少し持ち上げて留め、ネジで固定しただけである。こうしておけば、まず事故はなくなる。

 飽和水溶液を用いると、ピチピチと飛ばなくなるから掃除も楽で良い。

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