2021年10月03日

カビ退治

Trains (1) またまたカビのことである。椙山氏の蔵書をかなりお預かりしている。書庫に入っていたのを運び出して並べたが、背表紙にうっすらと白い模様が付き始めた。観察していると、徐々に白さが増してくる。カビが増殖し始めたのだ。


 このポリ塩化ビニール製の背表紙はとてもカビやすい。合本も具合が良くない。

Trains (2) 天気の良い日に外に運び出し、次亜塩素酸塩(要するにキッチンハイター)の3倍希釈液を作り、雑巾で丁寧に拭いた。1つ処理するごとに雑巾はゆすいで順次処理し、最終的には新しい殺菌液で再度拭いた。この胞子を壊滅させるには、次亜塩素酸塩に勝るものは無い。安くて具合が良い。臭いもなくなる。

 完全に乾いてから、防カビ剤を吹き付けた。最近のものより、古いものの方が効き目が強いらしい。当然人体にも悪影響がありそうなので、風向きを考えて吹き付けた。古いスプレイを使い切ってしまった。 

 これでしばらくは安心である。エアコンを掛けてかなり湿度を下げてあるが、カビの増殖を抑えるのは難しいようだ。

コメント一覧

1. Posted by 宮崎 繁幹   2021年10月04日 10:20
TrainsやMR等は、用紙が薄く腰が弱いので、保存にバインダーは不可欠と思うが、専用バインダーはカビ易いのに加え、他にも問題があります。ロッド式ですが、ロッド自体や、保持金具のメッキが貧弱で、数年で剥げてきます。流石に米国製で頑丈なのは良いが、雑誌サイズに比し、バインダーが大型で、何十冊ともなると、占有スペースも馬鹿になりません。最近の国産バインダーは、保持具が樹脂製で雑誌が汚れないのは良いが、サイズが限られるのが難点です。ITの進歩で、雑誌旧号もCDやデジタルライブラリで、参照できるようになりましたが、既に手元にある分を処分する気には、未だなれません。

嵩張るバインダーを書棚に並べるヒント。
交互に逆向き、▲▽▲の様に棚に差すのです。▽の年は背表紙が見えないのが欠点だが、キチンと並べてあれば、前後関係で判ります。引き出すのが、チト手間ですが、省スペースでバインダー内の冊子も直立して型崩れしません。
2. Posted by sktrokaru   2021年10月04日 21:38
お天気の良い日に虫干しすると良いのではと思いますが、ポリ塩化ビニルは日光に当てても大丈夫でしょうか?
要は高温、と言っても50度程度で良いそうですが、に晒すと大抵のカビは死滅するので効果は高いと聞きました。
3. Posted by dda40x   2021年10月05日 09:58
>>1
  私も互い違いに入れる方法を実行しています。これはアメリカの友人から知りました。
 紙の雑誌は捨て去るわけにはいきません。たまに開いて見る至福のひとときは何にも代えがたいものです。

>>2
 ポリ塩化ビニルは汎用プラスティックとしては、最高の耐光性を持ちます。水道管、電線の被覆などこれに勝るものは無いのです。
 カビの胞子は50℃では何の変化もありません。圧力釜の中で120℃30分というのが目安ですが、そんな事ができる人はいないでしょう。怪しい情報に踊らされてはいけません。

4. Posted by sktrokaru   2021年10月05日 20:04
文科省のカビ対策マニュアルという資料がありました。なるほど、50度程度というのはどうやら子嚢胞子ではなく分生子に対する殺菌効果を都合よく解釈して流布されたもののようですね。菌糸体でも80度30分とはカビって強いですね。書籍や文化財などの保存には結局かなり強い危険な物質による化学的制御が必要みたいで一筋縄では行かなそうです。次亜塩素酸塩が制御剤としてあげられていないのは、博物館・図書館等の資料や記念物のカビ対策ということで保護対象物を損傷する危険があるということでしょうか?実際に次亜塩素酸塩の子嚢胞子に対する殺菌効果はどの程度なのでしょう?
5. Posted by dda40x   2021年10月05日 20:38
 プラスティック表面のカビを考えているだけで、書籍そのものについては考慮していません。
 私は生物の専門家ではありませんので、正確にお答えすることはできないと思います。

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