2021年09月21日

caboose を作る 5

Ambroid NP caboose これはNorthern Pacific 鉄道のカブースである。24 ft(7.3m)だから、かなり短い。内野日出男氏が、TMSに 4-8-4(Northern)を発表したときの背景にも写っている。これはQuality Craftではなく、その前身のAmbroidの製品である。木部の仕上がりがとても素晴らしい。
 内野氏はすぐ組み立てたが、筆者は部品を紛失して、それが見つかるまで10年以上頓挫していた。その後、部品が見つかってからも30年ほど進展しなかった。今回十数時間掛けて、生地完成まで持ち込んだ。調査して、キットの図面に描いてない部分も作った。

Ambroid cement Ambroid は、接着剤のブランドである。日本では、昔のセメダインCが近い。溶剤にニトロセルロースを溶かしたものだが、かなり可塑剤が入っているように思う。パリッとは剥がれにくいところが優秀である。金属もかなりよく付くが、キュポラの4隅が、今回珍しくも剥がれた。再度、エポキシ接着剤で付けたので、大丈夫だろう。

 ある人によると、接着剤の販売促進用にキットを売り出したと言うが、それはかなり信憑性のない話だと思う。それ以前にこの種の木製クラフツマン・キットはいくつかあり、それにはAmbroid Cementを使え、と書いてあった。おそらく、Ambroid の経営者の中に鉄道模型の趣味のある人が居た、というのが真相だろう。Ambroid とは、「琥珀のようなもの」という意味である。色はやや飴色で琥珀に似ている。固まったものも少し柔らかい。
 琥珀とは、古代の植物の樹液が埋もれて出来たものである。要するに松ヤニを長時間蒸し焼きにしたようなもので、宝石ではあるが有機物である。

 木製キットを組むにはエポキシ接着剤が良い。エポキシは混合直後はかなり粘度が低く、流れて沁み込みやすい。デッキの縦の針金を端梁に接着するときは、それを利用する。木材に孔をあけて針金で出来た手摺を差して、根本に少し接着剤を置く。2分経ってから見ると、孔に流れ込んで針金の周りには無くなっている。入らなかった残りは、綿棒に溶剤を付けて拭き取る。綿棒を一定方向に回転させるのがコツだ。そうしないと綿の繊維が抜けて残ってしまう。溶剤は、スプレイの液を用いれば良い。 

 この種のキットは、もう組める人が少なくなった。一時期は奪い合いになるほど売れたが、現在では e-bay などでよく見かける、しかし特定の機種は全く出てこない。HOもあるが、素材の粗さが相対的に2倍になるので、表面処理はなかなか大変であろう。もともとはOスケールから始まったので、自ずから限界はある。 


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