2021年09月03日
caboose を作る 1
組み掛けたまま20年以上放置されている貨車群を、毎日少しづつ手を加えて完成させている。目立つ所にたくさん置いてあるカブース群を、なんとかしたい。しばらく前に数輛完成させたが、まだまだ沢山ある。その中でもこのN&Wの木製カブースは手が掛かるので、敬遠されていた。着手してから、かれこれ30年は経っている。
なぜ敬遠されたのかは、話すと長い。もともとは日本製のブラス製品を探していたが、手に入らず、たまたま見つけたこのQualty Craft (現Weaver) の木製キットを組み始めた。図面には何も描いてないが、このカブースの屋根は尋常ではない。多雨地域の鉄道であり、キュポラの屋根の僅かな庇(ひさし)にも、樋が付いている。その先は縦樋になり、車体全体の樋に落ちる。更にその先は、デッキの角の丸柱の中の空間を利用して、ステップ脇を通り、下に捨てるようになっている。
もっと思い切った構造にすればよいのに、手間を掛けた樋で、それを作るのは面倒であった。全体がブラス製なら、樋をハンダ付けしてしまえるので簡単である。木製のボディに、ハンダ付けして作った細い樋をどうやって取り付けるか、頭を悩ました。これで25年ほど遅れたような気がする。
目立たないところに孔をあけ、金属樋から生やしたピンを挿し込んでエポキシ接着剤で固定した。なんと面倒な製作法であろうか。やっている自分が呆れるほどの手間を掛け、ようやく生地完成である。木部を捨てて、ブラスで作ればよかったのだ。
やはりブラス製が簡単である。ハンダ付けなら一瞬で終わる。固定ジグを作り、テープで仮留めして1時間待ち、その部品同士をハンダで結合するといううんざりする方法で作った。フラックスは最小限にし、保護シートを置いてハンダ付けする。接合したらすぐに水洗する。下塗りがしてあるので、水は表面だけに付くが、沁み込むとまずいのですぐに払い、風を当てて乾燥する。
キュポラの脇の4本のナット締めが興味深い。これは、キュポラからの監視要員が足を出して座る座席を固定するものである。
色は赤いのだが、それをどこまで塗るか決めねばならない。屋根まで赤い時期があったのだ。屋根は当然褪色し、埃が積もって赤みは薄くなっている。黒っぽくすると楽だが、どうするかまだ決めていない。
なぜ敬遠されたのかは、話すと長い。もともとは日本製のブラス製品を探していたが、手に入らず、たまたま見つけたこのQualty Craft (現Weaver) の木製キットを組み始めた。図面には何も描いてないが、このカブースの屋根は尋常ではない。多雨地域の鉄道であり、キュポラの屋根の僅かな庇(ひさし)にも、樋が付いている。その先は縦樋になり、車体全体の樋に落ちる。更にその先は、デッキの角の丸柱の中の空間を利用して、ステップ脇を通り、下に捨てるようになっている。
もっと思い切った構造にすればよいのに、手間を掛けた樋で、それを作るのは面倒であった。全体がブラス製なら、樋をハンダ付けしてしまえるので簡単である。木製のボディに、ハンダ付けして作った細い樋をどうやって取り付けるか、頭を悩ました。これで25年ほど遅れたような気がする。
目立たないところに孔をあけ、金属樋から生やしたピンを挿し込んでエポキシ接着剤で固定した。なんと面倒な製作法であろうか。やっている自分が呆れるほどの手間を掛け、ようやく生地完成である。木部を捨てて、ブラスで作ればよかったのだ。
やはりブラス製が簡単である。ハンダ付けなら一瞬で終わる。固定ジグを作り、テープで仮留めして1時間待ち、その部品同士をハンダで結合するといううんざりする方法で作った。フラックスは最小限にし、保護シートを置いてハンダ付けする。接合したらすぐに水洗する。下塗りがしてあるので、水は表面だけに付くが、沁み込むとまずいのですぐに払い、風を当てて乾燥する。
キュポラの脇の4本のナット締めが興味深い。これは、キュポラからの監視要員が足を出して座る座席を固定するものである。
色は赤いのだが、それをどこまで塗るか決めねばならない。屋根まで赤い時期があったのだ。屋根は当然褪色し、埃が積もって赤みは薄くなっている。黒っぽくすると楽だが、どうするかまだ決めていない。