2021年07月31日

吊掛け駆動

吊掛け駆動 非常に明快な、吊掛け駆動のさし絵があった。TMSの100号の記事に8号の絵が再録されていた。これは素晴しい絵だ。モータは自作なのだろう。軸を伸ばして、先にも軸受があれば、言うことはない。いわゆる棒型モータの原型だ。
 8号はあるが、紙が劣化しているので、あまり開きたくない。 早くデジタル化せねばならない。
 
 吊掛け駆動、トルクアーム、トルクチューブの区別が難しいという話を聞くので、新刊にその解説をすることにした。
 要するに、吊掛け式ではモータの重さの一部が車軸に掛かっている。後の2つはいわゆるカルダン駆動である。カルダン駆動では、モータは車体に固定され、ギヤボックスは自由に動く。カルダン軸は、ユニヴァーサル・ジョイントによるトルク伝達軸である。ギヤボックスに発生する反トルクは、いろいろな方法で押さえ込まれて、その結果として牽引力を生み出す。 

チューブはよじれる ゴムチューブによる接続はよく用いられているが、正しいところがない。ギヤボックスの反トルクを、ゴムチューブで承けることは出来ないから、妙なよじれ方をして、効率は下がる。前後進で調子が異なるものが大半だ。雑誌にはこの方法がいまだに載っている。全く進歩していない。

閑林式吊掛けモータ 30年ほど前、閑林氏は面白い吊掛け法を開発した。それはモータ軸を延長して、それをそのまま吊掛けの支持装置にしてしまう方法だった。すなわち、モータ軸を反トルクの伝達に使うわけだ。
 モータ軸にピッタリ嵌まるパイプを用意し、ギヤボックスから生えている駆動軸に挿し込んで、5分間型エポキシ接着剤を流し込む。モータを回転させながらエポキシ樹脂が硬化するのを待つと、心が出たまま固まる。ギヤボックスを台枠に嵌めて、動軸をセットし、軸箱の底蓋を留める。モータの後ろを台枠に半固定すると完成である。シリコーン・シーラントなどを使うと良いらしい。

 この方法には弱点がある。衝撃に弱いのだ。長くて細いものに、折る方向の力が掛かる。

コメント一覧

1. Posted by 一式陸攻   2021年07月31日 07:55
何年も前にトルクチューブの質問をさせていただき、理解したことを思い出しました。
吊り掛け駆動方式はHOでもOでもかなり見かけますが、シリコーンやゴムのチューブで繋ぐ方式では未だにトルクアーム、トルクチューブの採用例を見たことがありません。
何年も前に見たもので、探しても出てこないのですがアメリカで行われたHOの動力交換のクリニックの解説でトルクアームを取り付けるように指示があり、感心した覚えがあります。
2. Posted by YUNO   2021年07月31日 11:24
モーター軸を延長する方法は、モーター軸にスラスト方向の負荷がかかるのも気になります。
模型用モーターの軸受けは、この負荷を承けられる設計にはなっていないと思われます。
4. Posted by dda40x   2021年08月02日 12:02
 動力機構を見ると、その機関車の設計者がどんな人かわかります。何も考えずに作ったものは、寿命が短く、音が大きいものです。要するにどこかが当っているのです。
 最近、半径比(テコ比)の記事がありました。ほとんどのことは、このあたりに問題があると思います。
 スラストの話も、そこをうまくクリアしていれば、考えずに済みます。しかし、3分間動かせば満足する人にとってはどうでも良いことかもしれません。

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