2021年06月27日

続 M10000の駆動方式

 モータの取り付け方法については悩んだ。この車体には奇妙な中間床板と言うべきか、サブ・フレイムがある。これは流線型の丸い外被を床に被せているから付けたのだろうが、あまり賢い設計とは思えない。大きなモータを付けてあったので、その孔が大きく、サブフレイムには剛性が全くない 。仕方がないので0.7 mm板で床板を張り、ネジ留めしたら、とても堅くなった。

M10000 truck  (1) モータは小さいので長孔を切り抜き、少し沈めた。沈め具合は孔の縁を斜めに削る事によって調整できる。そうしておいて、押さえをネジ留めすれば良い。ドライヴシャフトと同じ高さにしておけば損失は小さくなる。

M10000 power unit 台車内に集電ブラシを付ける。アースは車軸に、他方は車輪の中心に近いところを擦るようにする。DCCにする前の仮配線をして完成だ。余分な孔はアルミニウム板を接着して塞いだ。

 ついでにヘッドライトの配線もせねばならない。不思議なことにヘッドライトは2つある。一つは250 Wの前方照射であるが、もう一つは鉛直方向照射の100 W球である。アメリカの車輛には、たまにこういうのがある。
 蒸気機関車でもC&NWの急行機関車は45度前方上方に向けたのを付けていた。夜間に見るとどの様な効果があったのかは、想像すると楽しい。 

 改造は簡単と思ったが、意外と手間取った。それは、既に形があるものを直すのは面倒だということである。思い切って下半分を全部捨てるべきであった。台車など見えなくなるのだから、それを利用することなどなかったのだ。機械加工で作った機能だけの駆動台車にすべきだった。そうすれば無調整で完成だ。この調整作業に多大な時間がかかる。 
 今回は自分のものと、友人のものを並べて作業したので、効率的ではあったが、かなり時間がかかった。 

コメント一覧

1. Posted by 愛読者   2021年06月28日 08:02
このヘッドライトが上向きの機関車は面白いですね。日本ではありえない発想です。夜間遠くから見ると、光の筋が動いて来るのでしょう。想像しただけでワクワクします。
2. Posted by railtruck   2021年06月28日 12:43
Wikiの解説です。列車の接近を知らすためで、田舎では遠くから分かったようですね。
The steam locomotives were upgraded to feature a 45° lamp on top of the boiler just ahead of the smokestack. These lights were intended to announce the approach of the train and could be seen for a great distance in rural areas.
3. Posted by dda40x   2021年06月29日 07:19
 50年前に、この話を椙山氏から聞きました。上を向いた電燈など何の意味もないとは思ったものの、よく目立つものだとは思いました。
 その後、このような上向きの照明は、多くはないがかなりあることが分かりました。
 椙山氏がどうしてこの種の情報を知っていらしたのか、それが今でも不思議です。Trainsは定期購読されていました。それに載っているかは、調査中です。

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