2021年05月22日

EF58の再生計画

Nickel Plated 動輪のめっきが出来た。厚い硬質ニッケルめっきだから、スティール製のレイルの上を走っても、そう簡単には剥げることはない。台枠をどうやって作るかを思案中だ。
 オリジナルのダイキャスト製軸箱は、一つも使えるものがなかった。ブラスのロストワックス鋳物に取り替える。Φ3の穴を座ぐってΦ5にし、内径 2 mmのボールベアリングを入れる。機関車であるからΦ2が限度で、細いジャーナルでは折れてしまうだろう。

 板バネは、新たにリン青銅の板から切り出す準備が整った。イコライザは正しく動くように作り直す。リンクは作り直すべきか、調べている。バネ座を正確に作らないとバネが水平にならない。できる限り機械加工して、精度を高めることにする。

 先台車上部のフレイムは、剛性を高めた設計にする。主台枠同士は連結棒で結び、ボディには引張力が掛からないようにする。すなわち、主台枠が回転すると、片方のデッキ部分が、少し中心に引き込まれることになる。
 片方の台車のキングピン穴は長穴にする。そうしておかないと車体が引き伸ばされたり、押し込まれたりして疲労し、ハンダが外れる。列車を加減速するときの衝撃は小さくない。

 先台車は3Dプリントにする。現在のものはあまりにも出来が悪いので、直すのは断念した 。非金属製であれば、ショートから逃れられるし、梯子に当たっても問題ない。梯子はハネ上げ式にする。
 車体には床板を付けるが、ひねりが効くような構造にするアイデアがある。床上に両軸モータを取り付けて、全軸連動させる。軽いが強力な機関車になるだろう。 

 この座グリドリルはあと数本残っているので、御希望の方はコメントを通じてお知らせ願う。コメント本文にメイルアドレスを書かれたい。  

コメント一覧

1. Posted by mm   2021年05月24日 15:08
なるほどですね。
連結された台車が牽引力を発生し、車体はそれに載っているだけですから、センタピンを長穴にして車体に力が掛からないようにするわけですね。
そんなことを考えたこともなかったので、合理性に驚いています。模型の構造を見て、車体に牽引力が掛かるものだと思っていました。
今回も、「目からウロコ」です。
2. Posted by dda40x   2021年05月24日 20:53
 最近の機関車は、台車から車体へ牽引力を伝える装置がついていますが、昔のEF級機関車にはありません。その代わり2つの台車を結ぶ連結棒があり、それで伝えています。車体は載っているだけです。
 このあたりのことは伊藤 剛氏に教えてもらいました。記号が2C+C2 となっている場合と、2C-C2の場合があり、前者が連結棒付き、後者が車体への牽引力伝達装置付きだそうです。
3. Posted by 名鉄パノラマカー   2021年06月10日 14:34
年代から行くと、このEF58は装備改装後ですね。
出来の悪いつまり効率の悪いウォームギア、インサイドギアを含め抵抗の大きい軸承、抵抗の大きい見かけだけのボールベアリング付電動機。それは整流子径が大きく、全てに亘って走行抵抗が大きくなるように設計されています。それらに打ち勝つには、大きな電流を流さざるを得ない構造しか設計出来ない時代でした。と言うよりも科学的、工学的見地が持てなかったことが今に響いているとしか思えません。抵抗を小さくすれば、重く電流を喰う電動機はいらないし、軽く出来て破損も少なくすみます。
なお、この機関車に積んでいる電動機はスーパー20ではなくコア厚14?のもので界磁巻数はスーパー20と同じなので磁気抵抗が大きい分、同一電流では界磁磁束が少なくてトルクは小さく効率が劣ります。電気機関車にはスーパー20は天井に当たり使えません。

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