2021年04月26日

軽い機関車でたくさん牽く

 先の記事で、軽い機関車になるということを書いたが、それについてのコメント、私信をたくさん戴いた。表題の概念は、機関車の持つべき特性のうち最大のものであり、実物の世界では、ありとあらゆる方法で、それを実現すべく取り組んできた。 しかし模型の世界では外見ばかりで、実効性のある設計法にはほとんどお目にかからない。


 今回の列車に必要な牽引力は、列車の現物があるから、勾配、曲線上での数値がすぐ測定できる。過去の経験では、引張力はその数字の2割増しであれば、確実な運転ができる。
 摩擦係数から、機関車の動輪上重量は直ちに算出されるから、先従輪の軸重を足せば、機関車の質量はすぐ求まる。この辺りは中学校の理科の題材であろう。

 問題は、機関車の伝導方式である。OJ、Oゲージでは各軸モータ、吊掛け式がもてはやされる。実感的なのだそうだ。ところがどの作品を見せて戴いても、用いているモータのトルクは小さく、しかもギヤ比が小さいものが大半である。スリップしない。ギヤが見えているものがほとんどだ。油は飛ぶし、綿ぼこりを巻き込む。

 スリップしない機関車はモータが焼ける設計時にそこを押さえていないと、重負荷を掛けられない。やはり勾配線で長大列車を牽かせたことが無いから、気が付いていないのではないか。
 
 さらに大事なことを言えば、動軸が連動していない。模型であるから、伝導方式は実物の通りにする必要はない。全動軸を連動させれば、静止摩擦係数による摩擦力の限界まで引張れる。すなわち軽い機関車でたくさん牽けるのだ。そこを考えた模型には、なかなかお目に掛からない。

 動輪が個別にスリップする様子を見たい人が居る、とは思えない。そもそもスリップしないのだ。以前は連動すると押しても動かなかったが、3条ウォームがあるから、いとも簡単に押せば動く。 

コメント一覧

1. Posted by 一式陸攻   2021年04月27日 01:53
以前仰っっていた「実物通り」という言葉には、やはり特有の魔力があるようですね。
ロッドなどで連動されていない、吊り掛け駆動の模型を複数モーターで強力と銘打って加工販売している模型店を見たことがあります。
何も試していないのは残念なことです。
2. Posted by dda40x   2021年04月27日 12:13
 各軸駆動でギヤ比の大きなものを一度だけ見たことがあります。イコライザはついているのですが、動きが渋く、なおかつ先台車への荷重分配がおかしいのです。当然、しかるべき軸からスリップし、牽引力を損ないます。
 何のためのイコライザかを理解していないので、すべて見かけだけです。正しいイコライザなら、同じようにスリップするはずです。この国の理科教育の程度が露呈していました。
 そういう意味では、ロッド連動の蒸気機関車のイコライザはかなりの誤差を想定していますが、くだらない理論を振り回す人は多いですね。
3. Posted by 物言えば唇寒し   2021年04月27日 18:12
古い記事には、情けないコメントがありますな。何を言っているのか、自分でもわからないのだろうね。物理で赤点を取ったのでしょうな。模型人によくあるタイプの自信過剰実力なしでしょうか。

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