2020年10月04日

第二世代のGTEL 

 第一世代のGTELは箱型の車体で、機関車内の狭い通路を通らねばならなかったが、そこは死ぬほど暑く大変だった。どうせなら外を歩いて、点検ドアを開けて中を見る方が良いことになったので、その次の世代の15輌はVeranda Turbineと呼ばれた。この時代のタービン、発電機はまだ小さく、車体の横幅には余裕があったからだ。

 これも廃車になったUP9000のテンダを再利用したテンダを付けたが、そのつくりはかなり変更されている。上廻りを大半切り捨てて、新製した円筒状タンクを付けた。熱絶縁も改良され、それほど表面が熱くはならなくなった。テンダの妻の片面は球面であるが、もう片方は平面に近いものもあった。再生改装品だから、そのようなちぐはぐなところがあったのは仕方ない。加熱された重油は熱絶縁された可撓パイプを通して機関車に送られた。

 吸気孔は側面にあったが、吸気抵抗低減のために、より大面積の稼げる屋根上に移された。排気は、斜め後ろに吹き出すように、大きな四角の排気ダクトから放出された。

 これも4500HPしかなかったので、出力は不足することがあり、補機が必要になった。何台かが重連可能仕様に変更された。もちろん相手はディーゼル電気機関車である。先に述べた理由で、タービン同士は重連するべきではない。蒸気機関車とも重連したが、UP当局はそういう運用を避けた。乗務員が沢山要るからである。総括制御で、複数の機関車を同時に動かしたかったのだ。
 出力不足は如何ともしがたく、もっと大出力で引張力のある機関車の出現が待たれた。

 筆者はこの機関車を1輌持っている。下廻りはスクラッチから作っているが、これは未完成である。部品は出来ているので間もなく公表できるだろう。

コメント一覧

1. Posted by 愛読者   2020年10月04日 17:02
タービンの記事は少なく、貴記事のように1次資料から書かれたものはまずないので、参考になります。
過去のとれいん誌の記事はいくつかありますが、どれも数冊しか刊行されていない本からの抜き書きであることが、すぐ分かってしまう程度の記事でした。
困ったのは松謙氏の記事中、「ハ―ヴァーミスト・グレーに塗られた」というものです。
三次型の記事が楽しみです。運転マニュアルからの図なども載せていただけると嬉しいです。
2. Posted by dda40x   2020年10月16日 14:24
確かに、この種の一次資料を持っている人は限られるので、発表せねばという気持ちがありました。模型もいくつかあるので、それを仕上げねばなりません。資料を見ているうちに、例の本などの矛盾に気が付き、記事をまとめることにしました。

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