2020年09月20日

続 信号機設置工事

 LEDは各種を比較して、色の良いものを採用した。

Green LED 最近は道路の信号機用の青緑色のLEDが主流で、純緑で良いものがなかなか買えなかった。どのような色かを表すために写真を撮ろうとしたが、発光体の撮影は難しい。色バランスの問題があり、絞りだけでは調整ができない。手前に電球色を並べると比較的差のある写真が撮れたが、良い写真ではない。右側が純緑、左側が青緑色の道路信号機用である。その間に光っているかどうかも分からない小さなLEDがある。これは、25年前の緑色LEDである。現在のものとは輝度が3桁も違う。

 日本の道路用の信号機の緑はかなり青い。赤緑色盲の人でも感じやすいという利点があるという。戦後すぐに導入された信号機はアメリカの仕様だったそうで、緑色だった。ところが日本の法律では青信号と書いてあったので問題になり、少し青味を持たせたらしい。
 アメリカの鉄道信号は純緑である。その色を再現するLEDが欲しかったので、波長 520 nmを入手した。
 最近はアメリカでもLED信号機の普及により、道路用信号機が青緑色になってしまった。この色はturquoise(トルコ石)と呼ばれる。


 信号機の橙色は、英語では amber(琥珀色) というらしい。信号機の本にそう書いてある。米語では黄色と言っていた。日本の道路信号機は黄色だったが、最近はやや琥珀色のものが多い。自動車のターンシグナルの色も最近やや赤みが増してきて、琥珀色に近づいたように感じる。輸入車の色と国産車の色に違いがあることに気が付かれる方も多いと思う。ヨーロッパでは確実に琥珀色である。ヨーロッパでは条約を結んでいるので共通だが、アメリカと日本はその条約を批准していないと識者が教えてくれた。

 昔はレンズの色で決まっていたが、LEDの時代になると、世界中が共通の発光ディヴァイスを使うようになってきたのかもしれない。それは条約よりも効き目のあることである。  

追記 東急電鉄の緑色信号機は純緑(520 nm)であった。会社によって違うのである。11/5/20 

コメント一覧

1. Posted by 土橋   2020年09月26日 15:38
毎回楽しませて戴いてます。
教習中を思い出していたのですが、色灯式で黄色と言わず橙と言っていたようです。電力の教本の信号保安の部門で燈光式信号機で色灯式信号機は赤色、橙黄色、緑色の… とあります。昭和48.3発行の書です。
また、「最新の国鉄信号技術」(S42年)では、CTC制御盤の説明ですが、
 発光色レッド(660nm)、アンバー(605nm)、イエロー(570nm)、グリーン(555nm)
とありました。LEDがまだ無かった時代の話です。
2. Posted by dda40x   2020年09月30日 07:56
 電球による発光方式の時代に、ナノメートルでの色調指示があったとは驚きました。この緑は黄緑色ですね。
 CTCでの色は信号機とは違うということでしょうか。
 

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