2020年09月06日

続 模型を作ると…

 学生の頃、生物の講義で筆者の質問に対して講師が展開した話が、実に面白かったことを覚えている。
 それは生物が巨大化できる限界の話である。豪州のジャングルだったか、しかとは覚えがないが、とても太いミミズが居るらしい。長さが3 mくらいで胴回りは10 cmくらいだそうだ。
 動きは遅く、危険なものではないとのことだったが、それより太いものは存在しないということだった。その根拠は、心臓を持たず酸素を体の隅々まで運ぶことができないから、体表面から吸収した酸素が内部まで届く限界が2 cm以下らしい。これが蛇なら心臓を持つので、動作は機敏である。
 ついでに恐竜はどこまで大きくなれるものかという質問に対しては、骨の材質が現在の爬虫類と同じなら、既に限界を超えていたという。恐竜の骨を見ると骨折しているものが多いそうだ。自重を支えきれないのだ。大きなものは壊れやすいという実例を見たことになる。そのことをアメリカにある恐竜の博物館で聞いてみた。ほとんどの個体で大腿骨にひびが入っているのが見つかるらしい。
 ゴジラほど大きなものはありえないのは自明だ。

 
 T氏が送ってくれたURLを開くと、2乗3乗則について興味深い話があった。是非お読み戴きたい。大きなものは壊れやすく、小さなものは頑丈だ。しかし、小さなものは慣性が小さく、慣性のある動きはどうしても作れない。電子的な疑似制御ではない機械的な方法で慣性を増やした動きを再現するには、高速回転のフライホィールしかないのだ。このあたりのことはこのブログで何度も紹介しているのだが、理解戴けない人が少なからずいる。

dda40x at 09:06コメント(2)物理 | 工学 この記事をクリップ!

コメント一覧

1. Posted by 01175   2020年09月06日 15:07
 巨大恐竜は不思議です。なんらかの方法で骨強度を上げていたのだと思われます。

 ニューヨークのアメリカ自然史博物館に後肢で立ち上がった巨大恐竜バロサウルスの展示がありますが、これはいかにも不自然です。20年ほど前、知人が件の博物館の当時の担当者(古脊椎動物学部長)にそのことを尋ねた傍らに居合わせたことがあるのですが、客が喜ぶからアレでいいのだという返答でした。こういう事例は実は枚挙の遑がなく恐竜業界は恐竜の怪獣化という方便で食べているといっても過言ではないようです。ちなみに、この古脊椎動物学部長はSnがメインの鉄道模型愛好家です。 
2. Posted by YUNO   2020年09月07日 11:18
世界中の博物館や美術館は、ジャンルを問わずすべて例外なく赤字経営だそうです。
パトロンが他界して美術館が潰れ、名作が散逸するのもよくある話です。
少しでも収益を上げるには観客の喜ぶ物を提供するしかなく、収蔵物を守るためには仕方ないのだそうです。

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