2020年08月09日

続々 最高級のパワーパックを検分する

Tenshodo Power Pack (3) お送り戴いた内部の写真は興味深い。これにもセレン整流器が使われている。その大きさは当方が保管しているものと大差ない。ちょうど能力が半分であると思われる。
 ポイントマシン用の電源は走行用電源のトランスであるから、これでは作動時に速度が一瞬下がる可能性が高い。ポイントマシンの作動電流が大きいので、電圧降下が起こるからだ。

Tenshodo Power Pack (2) 認定番号は付いている。1970年頃のものだそうだ。01175氏によると、Tマークが付いていないものを製造販売できなくなったのは、1968年からということだ。 


 若い方はセレン整流器など見たこともないだろう。耐圧が低く、せいぜい16 V(正弦波実効値)ほどしかない。直流では 25 V くらいだ。電圧降下は 2 V 程度(もちろん電流によって変化する)で、当時の他の整流器に比べて優秀であった。
 鉄板に金属セレンを貼り重ね、カドミウムとスズの低融合金を塗り付けてある。それを通風を良くするために隙間を空けて、ネジで締めたものだ。鉄板は単なる基板であって、整流効果には寄与していない。
 当時は自動車部品として大量に作られていた。自動車整備工場の充電器には、10 cm ✖ 20 cm ほどもある巨大なセレン整流器が付いていた。高温になると壊れるので、扇風機で風を送っているのを見たことがある。


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