2020年04月09日

コンテストの結果

 4月4日に結果が発表された。筆者はそれについてコメントできる立場にはないが、様々な方からメイルを戴いた。

 このコンテストは商業的な博物館のコンテストである。筆者は結果をある程度予測していたが、このコンテストに応募するように勧めてくれた友人は、かなり落胆していた。しかし、これによって3条ウォームの露出が増えて、興味を持つ人がたくさん出て来ると言っている。

 原氏はウォームギヤが嫌いであった。スパーギヤ、ベベルギヤによる伝動しか認めないという姿勢を崩さなかったのだ。筆者が3条ウォームを実用化し、逆駆動が可能になってからも、原氏は一切その話題には乗って来なかった。地震で亡くなった魚田真一郎氏は、「あの人も困ったもんだ。どうして認めないのだろう。」と嘆いていた。魚田氏も3条ウォーム派であって、殆どの機関車を改造したのだ。

 原鉄道模型博物館には「ウォームギヤは逆駆動できない」と掲示されている。これはおかしい。否定の証明は難しいのだ。まさにその反例を突き付けている。
 筆者が応募したのは、この掲示を外してもらう良いきっかけになると思ったからである。FEF4の慣性のある動きはテンダのウォームギヤの逆駆動による動力ピックアップによる。もう誰も否定はできない。
 鉄道模型は科学的な思考を育て、それによって再生産されるはずだ。その科学的思考に誤りがあると、その産物は正しい物とは言えないだろう。

 また、先日1980年代後半のミキストを拾い読みした。その中に逆駆動されるウォームギヤに関することが2行程度だが書いてあるのを見付けた。山崎氏はどうして接触して来なかったのだろう。

 今回発表されている写真を見ると、ボイラー脇のラニングボードが派手に曲がっている。持ち方を指定する図まで添えたのだが、ここをわしづかみにされたかもしれない。完全に真っ直ぐではなかったが、曲がりが極端に増している。ラニングボードが薄かったのだが、厚いラニングボードはオモチャ的で、筆者は好きではない。本物もへなへなと曲がっているので、より「実感的」ではあるが、出品者としてはあまり嬉しくはない。
 審査風景の中にもテンダをわしづかみにしている場面がある。これも持ち方の図を無視している。一応補強を入れておいたので生き残っているが、それが無ければ、確実に壊れていただろう。模型に対する愛情、情熱が不足した人が審査しているのだ。補強を入れた判断は正しかった。 

コメント一覧

1. Posted by 一式陸攻   2020年04月09日 10:58
よくあるコンテスト同様に見た目で判断したようです。特に金賞の方は題材で選出されたように見えます。
ともあれ車輌を破損させるような人が各車輌とも実際に走らせたりして、模型鉄道車輌としての真価を見極めて判断したとは、あまり思えません。
2. Posted by パノラマカー   2020年04月09日 16:41
なんと程度が低いコンテストでしょうか。どなたが選者か分かりませんが、ひどい選考です。以前博物館から帰るとき、ある部屋の扉が開いていて中が見えました。机上に車両が並べてありましたが、車止めはなかったのでこれは危ないと思いました。案の定、下へ落下する場面に遭遇しました。そういう人たちが扱っていれば、さもありなんと思います。
これが我が国の現状でしょうか。残念です。もっと質の高いコンテストができる団体を立ち上げるしかありませんね。NMRAと組むとか。
3. Posted by コン   2020年04月09日 23:38
 既に拙ブログでも取り上げました。その日だけアクセスが倍になりました。
 自分はかのお方を模型人だとは思っていませんし、そのような人が開いた博物館にも興味はありません。当地からわざわざ見に行ってがっかりしたという話もあります。そんな博物館のコンテストですので、どうかなと案じていたら酷いものでした。
 まず、作品の画像がレールに載っていません。それだけですでにNGです。地面の緑の雑巾みたいなのは何なんでしょうね?拙ブログには逝去された後で良かったというコメントもありました。
 自分はあまり人の悪口は言わない主義ですが、今回の事だけは誠に遺憾です。dda40xさんの作品は、米国で金賞を取ってください。
4. Posted by 常識人   2020年04月09日 23:51
この銅賞の人は内部の人です。
審査風景に写っています。
自分のブログで製作過程と博物館の内情も書いています。常識のある人なら出品しません。
また、たとえ銅賞を得たとしても辞退するものです。
人をバカにしてませんか?
5. Posted by Tavata   2020年04月10日 08:08
そんな酷いコンテストだったとは知りませんでしたが、評価基準が示されていない状況で、公平な結果を期待するのは無理だと思います。また、賞を取りに行くなら評価者におもねるのが近道でしょう。
その中で、dda40x氏は評価者にいっさいおもねることなく入賞し、当初からの目的である、「ウォームギヤは逆駆動できない」という記述の反例提示を達成されたことを、私は純粋に祝福します。
6. Posted by Kodama K27 Sofue AC 6   2020年04月10日 14:57
Tavata 様に同感です。
Second Place に入賞出来た事は、飛び抜けて素晴らしい事を意味すると考えます。
改めて、おめでとうございます。
千葉藤井 改め
7. Posted by 横浜EK   2020年04月10日 16:00
30cm位の長さの1950年代キャデラックのおもちゃで、よく遊びました。この車のフライホイールがウォーム駆動でした。後輪をじっくり前向きに何回か押すのを繰り返してから、離すと滑らかに静かに走りました。私が小学校に上がる頃の話なので、ほぼ65年も前になります。残念ながら何条ウォームかは全く記憶にありません。
ウォームギアを逆に回せないという考えには困ったものです。
貴殿のテンダーにフライホイールの入っている機関車は、実に愉快です。何時の日か実物の動いているところを見たいです。
9. Posted by 01175   2020年04月10日 18:48
近くなのですが、原鉄道模型博物館には一度しか行ったことがありません。その時、たまたまやっていたミニイベントは、疾走する車輛の電源を切って惰行させ所定の位置に停車させるという競技でした。予想外に惰行距離が長いので、トライした家族4人全員が失格でした。
原信太郎氏の著書を拝見すると、鉄道模型における氏の大きなテーマは殆どの人が顧みない「惰行」つまりは「慣性」を表現することであり、当否はさておき、それゆえのスパーギアやベベルギアであったとみられます。「慣性」の極致的表現でもあったdda40x様の作品が次点に終わったということは、遺志の継承に問題があったと思えてなりません。
11. Posted by DS   2020年04月11日 00:31
原信太郎氏は、惰行する模型に関心があったようですね。
それゆえに、スパーギアや実物機構そのままの縮小にこだわったのでしょう。
ウォームギアは【逆駆動できないという間違った常識】も影響していたのかもしれません。
原信太郎氏はウォームギアを嫌っていたという記述もネット上で見つけられます。

逆駆動が可能な3条ウォームギアを採用した模型が作られた。その当時の海外とはいえ模型誌にも掲載されている。
逆駆動可能な3条ウォームの存在を知っても認めることができなかったのであれば悲しいことです。

博物館の遺志の継承にも問題はあるのでしょうが、そもそもの遺志がどうだったのかということではないでしょうか?
走行性能にこだわりがあるとしつつも、実物そのままの縮小主義一辺倒だったのであれば残念です。
12. Posted by ゆうえん・こうじ   2020年04月11日 01:07
コンテストにせよ、雑誌記事用撮影にせよ、自分の作品を誰かに預けるというのは心配なものです。預け先での取り扱い、あるいは輸送中に事故があった時の対応でトラブルがあって、嫌な思いをしたという話はときどき耳に入ってきます。
これは、鉄道模型雑誌社の優劣というより、結局担当者の模型に対する姿勢が大事なのだと思います。実際運転会などで、取材に来られた編集スタッフの方にお会いして模型に接する行動を見ていると、この方には自分の模型を預けられないなと思うことは時々あります。
今回は、取り扱いの注意書きまで作品に添付されたのに、審査時の取り扱いが悪く歪んでしまったとのこと、ご愁傷さまでした。
13. Posted by モハメイドペーパー   2020年04月11日 12:03
 常識人さんに内部の人と書かれた本人です。誤解ないようにいっておきますが、私は博物館のスタッフではありません。雇用関係はなく必要に応じて手伝い(主にOゲージ関連の企画展)をしているので、ボランティアと区別されています。赤いユニフォームがスタッフは袖付きのジャンパーなのに対し、ボランティアは袖無しのベストです。今度来館された時にはよく観察してください。
 審査風景に私が写っていますが、これは運転を担当しているだけで、審査には一切関わっていません。
 テンダーを鷲掴みにしているような写真、あれはテンダーの重さを確認している場面だと思います。よほど手が大きくて体力のある人でないと、あのテンダーを片手で持つのは不可能です。
14. Posted by Mackey   2020年04月11日 20:18
模型の基本である直角と並行が出ていない作品で金賞は無いでしょう。印象を大事にした多少のデフォルメ程度で済むレベルでは有りません。どうしたらここまでボコボコに成るのか?理解出来ません。落としたのでしょうか?
15. Posted by 常識人   2020年04月11日 20:48
>>13
苦しい言い訳です。そういうのを日本語で「関係者」と言います。瓜田に履を納れず、李下に冠を正さずって中学で習ったように思いませんか。だいたい写真が消えたということは、何か後ろ暗いところがあるからでしょう。
貴方のこれからの人生で後ろ指を指されずに生きていくためには、どうすると良いのでしょうか。すこしばかりの賞金と貴方の名誉を天秤にかけますか。
16. Posted by 通りすがり   2020年04月13日 07:43
消えたと思われる画像はグーグルで
「原信太郎 ウォームギア」
で検索すると小さいサイズのものだけは、見ることができました。

鉄道模型の博物館なのに扱いがぞんざいなのは残念です。私個人では、トーマスがいつ壊されるか心配です。子供が泣きます。まともな学芸員さんを雇ってほしいです。
17. Posted by 研究者   2020年04月13日 08:31
審査を行うには、公平かつ客観的な視点が担保されなければなりません。しかしながら、世の中蓋を開けてみたら出来レースだったということは多々あります。世界は狭いとはよく言ったもので、審査員に関係者はいますから、身内に甘くなるのは致し方ありません。だからこそ、直接関係がある人、ましてや応募者本人が審査会場に入るなどという、他者から疑われる行為は最大限注意し、排除するのです。広く応募者を募って賞レースをするのであれば、それが審査側の礼儀だと思います。たとえ、自分は審査に関わっていないとは言え、その他応募者はその会場に入ることが許されていないのですから、既に公平性に欠けています。雇用関係があったのであれば、社員である以上仕事を断れなかったとの言い訳もできるでしょうが、ボランティアであれば、今回の手伝いを断ったところで問題はなかったでしょうし、その状態を良しとしていた運営側の意識、レベルの低さを感じました。
ただし結果は結果です。その中で入賞されたとのこと、おめでとうございます。dda40xさんが応募なさった本来の目的は達成できたと推測します。ご自身のやってきたことを知らせるためにも、アメリカの賞レースに応募されることを勧めます。

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