2020年02月01日

Servolink

sprocket-group-pic-1-600px チェインはServolink社の製品だ。もうかれこれ発売45年の、実績あるチェインである。これを初めて見たのは Bill Wolfer のところである。彼の GG1はこのチェインで駆動されていた。伸びたり切れたりしないかと心配したが、重い客車を引っ張って彼のレイアウトを疾走した。その後何回も見せて貰ったが、交換もせず、よく持っていて感心した。
 チェインは結晶性プラスティック製なので、へたらない。このあたりのことは専門的になるので理屈は割愛するが、ポリエチレンとかポリスチレンとは全く違う性能を持つ。小負荷なら金属製チェインよりはるかに性能が良い。使用による伸びとか寿命についても、データが公表されている。

 最初は少し分けて貰っていたが、祖父江氏の要望でかなり大量に、直接買った。その後いろいろな人に頒けたが、みな喜んで使っている。へたったという話は聞かないから、耐久力は十分なのだろう。効率は、スプロケットの外径が大きいほど良いはずだ。リンクの曲がり角が小さいからだ。また、同じトルクでは引張力も小さく、摩擦が小さい。当鉄道のディーゼル電気機関車群、タービン電気機関車群には標準装備されている。大型機には二重掛けをしているから静かだ。 

 問題は軸径がインチ規格なので、それに合うスリーヴを旋盤で挽いて組合せねばならない。デルリン(POM)製なので、無理をして打ち込むと割れて来る。ギリギリで作って軽くロレットを掛け、接着剤と共に押し込む。このように加工したものは時々確認して割れていないか見る必要がある。Weaver社のプラスティック製機関車にも大量に使われていたが、ことごとく割れた。無理な圧入をしたからで、回収されていた。いわゆる応力割れである。
 当鉄道では、力の掛かるところは接着剤ではなくピンを通してある。

 Kleinschmidt氏はギヤの方が静かだと述べていたが、コストを考えるとチェインに軍配が上がる。歯数を互いに素にし、はす歯のギヤと予圧を掛けたボールベアリング支持にしようと思うと、よほど大量生産しない限り、とてつもなく高いものになる。

 軸を平行に下げるギヤボックスは様々なものを見るが、どれもまともな設計とは言い難い。唯一、カツミ製のものが静かで抵抗が少ない。
chain drive (1) この写真は当鉄道で標準化したチェイン・ドライヴである。スウィッチャの台車用だ。運転室側で、高さに余裕がなく、しかも少し右にずらさないと 入らなかった。ギヤボックスは、新設計の無調整型である。素晴らしい性能である。

 Servolink社のスプロケット、チェインはたくさん持っている。使ってみたい人があれば、お譲りする。但し、旋盤加工はご自分で、とお願いする。

コメント一覧

2. Posted by northerns484   2020年02月19日 23:57
> Weaver社のプラスティック製機関車にも大量に使われていたが、ことごとく割れた。
> 無理な圧入をしたからで、回収されていた。いわゆる応力割れである。

知人のコレクションのメンテをお手伝いをしていると、「金属の車軸に圧入したプラのギアが割れている」とか「ロレットが甘くなり滑る」ものに出くわします。
今となっては交換部品の入手も簡単ではなく、事情を説明して修理できないことをご理解いただくしかありません。メーカーはコストを下げたいと思うのでしょうが、長く安心して楽しむために、もうちょっと部品構成を考えてほしいなぁと思います。
3. Posted by dda40x   2020年02月20日 22:00
 ローレットの掛け方が強すぎるのも大きな原因です。そこまで太くしない状態で押し込めば、割れなかったかもしれません。
 それよりもシャフトに横から貫通穴をあけて針金を通すべきでした。

 割れたのがギヤだけなら、私の在庫を融通しますけど。
4. Posted by northerns484   2020年02月23日 22:01
お申し出感謝します。一番困っていたのが欧州型のHOで、明らかに専用設計と思われるギアが割れていたものですので、難しいかと思います。
5. Posted by YUNO   2020年02月24日 15:17
最近の3Dプリンターなら、かなり精度の高い部品を様々な素材で作り出せますから、部品が入手できずに修理できないということもだんだん解消されつつあります。
一度調べてみてはどうでしょう?
6. Posted by northerns484   2020年02月29日 11:38
YUNOさま

知人のところは年に数回お伺いするのみで簡単には確認できないのですが、今度行ったときに現物を見て検討してみます。
ご示唆いただき、ありがとうございます。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
Categories
  • ライブドアブログ