2019年12月15日

whistle support

whistle support 汽笛は斜めに付いている。配管は前の方からスーパ・ヒータを避けて、後ろに来る。場所がないから、汽笛は斜めにせざるを得ない。この手法は日本のC62で真似をしている。こんな長い汽笛を、単に斜めに付けると、モーメントが大きいので振動で疲労して根元が折れてしまう。必ず先端にサポートがある。これが付いていないと、見た時に不安感がある。しかし、サポートを付けた模型には殆ど遭遇しない。

whistle support on FEF1 模型を見て、本物を想像し、その機能、作動を考える。ありえない形をしていると、気持ちが悪い。今回の製作では、特にそこに留意した。この写真は、土屋氏と行った時に Council Bluffで撮ったものだ。支えは1/4インチ(6.35 mm)の鉄板である。意外に厚い。

 昔から汽笛の位置には興味がある。
 Tom Harvey は、「湯気で視界を妨げられるのは、許せない。」
と言っていた。
 手元にある機関車を見ると、大半の機関車では、汽笛は左側(要するに機関士席側ではない方)にある。中心線上の時は、ついたてを立てて、湯気が直接には流れて来ないようになっている。UPの大型機では煙突直後にあって、前に傾けている。この場合、湯気は煙突の方に吹き出し、排気と共に上に向けて飛んでいく。

 小型機ではキャブの真前にあるのが普通だ。安全弁もそこにある。この場合は速度が小さいので、問題は起こらないだろう。キャブの近くだからやかましい。ついたてを付けて、音を反射するようにしたものがある。 

コメント一覧

1. Posted by brass_solder   2019年12月15日 20:48
汽笛が煙突の後ろにあるのは湯気を上に飛ばすためだったのですね。
なんで前に向けているのだろうと不思議に思っていました。
好きなYouTube動画 UP 844 Highball @ 75mph を見直しましたら確かに湯気はボイラに絡まずに煙と一緒に上がっていました。
3. Posted by Tavata   2019年12月16日 18:54
ところが、D52やC62の汽笛にはサポートが見あたらず、根元に補強板だけが見えます。
根元が疲労破壊する可能性はありますが、汽笛程度なら構造で固めれば片持ち梁でも対応可能でしょう(が、それが合理的な設計かは判断が分かれるでしょう。)
おそらく、D51などで使っていた汽笛を設計変更せずに使ったため、先端にサポートが付けられず、支持部に補強材を加える方を選んだと推測します。
4. Posted by dda40x   2019年12月16日 22:16
 brass_solder様に教えて戴いたリンクの動画を見ました。気持ちよく走っていますね。確かに汽笛の湯気は煙突の排気に吸い込まれています。今までは話だけでしたが、これで確証を得ることが出来ました。
Tavata様
 この汽笛はとても長く、片持ちにするとアッという間に折れそうな感じです。日本型のものに比べ2倍以上もあります。
 今度図面を調べて見ます。
5. Posted by たづ   2019年12月16日 22:45
汽笛がとても長いということは、それだけ音程を低く採っていたのでしょうか?
日本の5階音汽笛はセッティングの差異なのか、あまり遠くへ届かなそうな高めのかすれた音になったり、大音量の低い音になったりばらつきがあります。
そのばらつきを無くすことが主眼でしょうか?
6. Posted by dda40x   2019年12月17日 21:48
 確かに長ければ音は低くなりますね。
 図面を見付けたので調べましたところ、全長(根元のパイプネジから)先端まで、24インチ強あります。620 mm程度でしょう。これでは支えがないと折れます。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
Categories
  • ライブドアブログ