2019年08月24日

中澤 寛氏の記事

 中澤氏から、TMSに載らなかった写真が送られてきた。掲載する許可を戴いたので、ここで紹介したい。

Nakazawa1 ロンビック・イコライザの一種の方法で、片軸だけに依存するタイプである。この方法は、ガタが大きいと、動作が不確実になる可能性がある。それを強調する人も居るが、作ったことが無い人だろう。作ればすぐに理屈が分かり、解決法が得られる。
 このタイプは、ガタが無いように作ることができれば、イコライザの回転中心と軸とが同じ高さにならなくても良い。つまり、菱形タイプより、はるかに作りやすい。どちらかと言えば、初心者にはこれをお勧めしたい。アメリカの講演会で見せた時も、このタイプの方が人気があった。軸の中央に、ボールベアリングを嵌めて、そこを保持することができれば、さらに具合が良くなるだろう。

Nakazawa2 伝動台車である。電車では1軸に伝導することがあるので、そこにイコライザ支点を置く方が良いことがある。微妙にひねられるが、その角度が小さければ、コジることはないだろう。
 これは、台車枠を外した状態である。スペイスがあれば、手前に支点を置いて、ギヤボックスを完全に浮動させる方がより良いが、実際にはそのようなスぺイスを得るのは難しいだろう。


Nakazawa3 集電シュウは先を二股にしている。接触点を増やし、接触抵抗を低減させる。ブラシは極めて薄いものを使うべきである。全軸がイコライズしていて、なおかつ、全軸集電であるから、走りは極めて滑らかな筈である。


 TMSがどうしてこれらの写真を使わなかったのかは、極めて不可解である。全くイコライザというものを理解していないのではないか。写真を見て、その作動状況が目に浮かぶ人なら、必ず使うであろう。車輛の外観だけにしか興味のない人が編集に携わるのならば、この雑誌の存在価値はない。どうして、スタッフに工学を理解する人材を入れないのだろう。見つからないのなら、連絡してくれれば助言くらいはして差し上げる。出典に書いてあるのだから、連絡が付かないことはない筈だ。 

コメント一覧

1. Posted by たづ   2019年08月24日 11:47
最新号を昨日(8/23)購入したのですが、甚だ残念なことに、どうやら「外観にしか興味がない」が優勢のようです。
レーザーカットを車両工作に使うことを主題としていましたが、いずれも車体やストラクチャーの部材など、「外観のみが問われて且つ数量の多いもの」にしか使っていないからです。
うまく使えば走行性能を担保する部材の量産ができる技術のはずです。
別記事ではDE10→DE50のHO改造記事もありましたが、推進軸延長は素人目にも「これは、長時間持たないのでは?」という印象の強い技法でした。
編集部の中で、何を重きに置くかが数十年前のままなのだと私は考えます。
それが「理解できないから」なのか「読者層の指向を読み違えているから」かはわかりませんが。
2. Posted by ゆうえん・こうじ   2019年08月25日 09:58
中澤さんの模型機構のすごいところは、工作精度が高いことはいうまでもないですが、一番上の写真の台車の片軸支持部が、後で曲げ方を変えて高さ調整できるような構造になっているところだと思います。
正確に加工するのもないがしろにはできませんが、手加工での精度は限界があるので、あとで調節可能でかつその調整結果が狂わず保持されるような機構にするのが、模型では現実的だと思います。
4. Posted by ゆうえん・こうじ   2019年08月25日 23:41
今月号の石井さんのレーザーカットの記事は、本体が10万円程度の安いレーザーカットマシンで、あれだけのパーツを作ったという話だと思います。このレベルのレーザーカットマシンでは金属カットはできないので、走行用部品ができないというのは当然だと思います。とはいっても記事中にもでてくる機関車の下回り、まだ未完成の段階で現物拝見しましたが、非金属ではあるがよくできていました。というわけで石井さんご自身が形態のみ興味があって走行に無関心というわけではなく、まだ走行に関するパーツへの応用はまだ開発中というところだと思いますので、たづさんのコメントのあの記事への指摘は的を外していると思います。
5. Posted by popo   2019年08月31日 16:55
5 続編と合わせて、この項に掲載の写真は素晴らしいアイデア満載の情報です。どうしたものかと机上で悩んでいた問題の多くが実用的に解決されているように感じます。
ところで、「微妙にひねられるが、その角度が小さければ、コジることはないだろう」という根拠は、車軸とインサイドギヤ枠軸穴の間隙(ガタ)がコジりを吸収するからだと推察しますが、この構造で軸受けにボールベアリングを使うのは無理なんでしょうね?
6. Posted by dda40x   2019年09月02日 20:41
>>5
軸受とはジャーナル部のことではないでしょう。
内側軸受には多少ひねりが掛かりますから、そこにはボールべアリングを入れにくいと思います。球面にする必要があります。
昔そういうボールベアリング(模型用)をアメリカで見たことがありますが、久しく見ません。ジャーナル部なら、軸穴を少し大きくしてごまかして使うという手もあります。

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