2019年08月03日

OOについて

 OOの件で、ここで述べた意見に納得できない人も居る。下記の調査結果をイギリスの事情に詳しい方にお送り戴いたので、紹介する。筆者はアメリカの模型屋でOOがHOと並べて売られているのをよく見た。当然であるが、線路は共通であった。

BL000BL067BL069BL085 OO4mmスケールということについて述べます。1956年のバセットロークのカタログでは、イギリス製のOO以外に欧州製のHOも掲載されていますが、それはOO3.5 mmスケールと表示されています。商売上のことを考えると、同じ16.5 mmの線路上を走れて、それほど大きさに差もないのだから、OOと表示しておいたほうが、消費者の混乱が少ないとの配慮としたのでしょう。(4 mmと3.5 mmの違いが気になるような人は、表示を見て自己判断できるでしょうから)。
 これは、日本でHOゲージが1/80の日本型も含めていたのと同様のことで、消費者にとってはむしろ親切なことと思います。

 写真説明
1枚目 1956年10月1日発行のシールが貼られている。
2枚目 ドイツ、トリックスの製品紹介 頭のところに、OO Gauge  3.5mmscale と記載
3枚目 同じくカタログ中 イギリス型もあり、3.5 mm scaleである。
4枚目 ホーンビィの製品紹介 解説文左上に、 4 mm scale1/76の記載がある。



 また、Empirebuilder氏からは次の意見をお送り戴いている。

 OOについての言及が多々ありました。16.5 mmゲージでありますが、OO1/76なのでHOではない、だから1/80HOではない、という理屈です。OOについて改めて調べてみると、英国向けの特殊な規格であり、HOと同じ縮尺では、車体が欧州大陸の規格より小さい英国型に、同じ動力メカニズムが搭載できないため、車体を1/76とした規格でした。ゲージは16.5 mmのままです。この規格のために、DOGAという組織まで作っています。Brexitでしょうか。NMRANEM?にはOOは定義されていません。この1/76という縮尺が採用された理由からわかりますが、同じメカニズムを使っているのであれば、実質的に大陸型と同じHO規格内に収まる、ということです。ただ、4 mm scaleと主張するためだけに、独自の組織を作ったとも言えます。

 NMRAでは、このOOについては脚注でDOGAを参照するように、と書いてあります。NEMも 4 mmに言及しているようです。要するにDOGANMRA, NEMはその基準が異なっていると考えられます。NMRAの最新規格で考えると、OOは完全にHO規格内です。ただ、別組織が管理しているためか、OOは採用していません。このことからOOHOは別の組織による規格で、基準が違うため、その関係を定義、比較することは無意味であることがわかります。OOHOの線路を使います。そのため近年は箱にOO/HOと書かれています。独立してOOと名乗っているのにHOと箱に書くな、と言われていますが、実際にHOの線路を使うため容認されているようです。ストラクチャーもOO/HOと書かれているものが多く、縮尺もかなりいい加減のようです。初期の16番にはOOも含められています。そのOOが、英国型を意味するのであれば、16番は、HO規格から逸脱していない、と言えます。HO16番は、HO規格をはさんで同じ意味となります。個人的には、最新のNMRA規格は16番の概念を取り入れたかのように見えます。

 
ここで大切なのは、理念ではなく消費者と製造業者の関係である。商品としてどう扱うか、という視点が欠けた論争は意味がないし、論点がはぐらかされてしまう。少数の人が、ここに書いてあることとは異なる縮尺、ゲージを採用しているが、それは個人の自由であって、本件とは関係が薄い。



コメント一覧

1. Posted by YUNO   2019年08月03日 10:52
ゲージ論と無関係なコメントで申し訳ないのですが、2枚目の画像がとても面白いと感じました。
「"OO" Gauge - 14v.A.C. - 12v.D.C. - 3.5mm. Scale」と書いてありますが、おそらくモーターが直巻で、交直両用なのでしょうか。そして、A.C.が先に書いてあるので、当時はパワーパックが安価に製造できる交流駆動が主流だったのではないかと推察します。
2. Posted by dda40x   2019年08月03日 11:31
日本では交直両用と書いたカタログは少ないのですが、外国には多いですね。戦前のアメリカのカタログには極めて多いです。アメリカには自動車がたくさんあったので、そのバッテリィを電源にすることが多かったのでしょう。(内部抵抗の小さな電源なので、ショートすると大変なことになりました。)ショート・ランプの発想はここから来たのですね。
交流16 V、直流12 Vというのが標準でした。モータにはリアクタンスがありますので、少し電圧を上げないと同じようには廻らなかったのです。

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