2019年06月14日

続 筆者を取り巻く環境

 紹介した提言はお読み戴いただろうか。つないだ線路の上を、どの車輛も走ることができるということが大切だ、誰も意識していないけどそこには「規格」がある。
と述べている。それは大昔に山崎氏が紹介した16番なのかもしれないし、それが当時のNMRAの焼き直しかもしれない。ともかく「何か」がある。

 鉄道模型は買う人も居るし、作る人も居る。その「何か」に適合していれば良し、である。筆者の博物館の線路はその点かなり細かく検証しながら敷設した。曲線での複線間隔などは文献値を見ながら、実測と照らし合わせた。複線橋梁はその点、一番難しいところだ。複線の内外を同時に考えねばならない。northerns484氏の計算により、ぎりぎり+僅かの余裕を狙った。満足できる結果で、彼も筆者も胸をなでおろした。幅が広そうで、実際に通すとそうでもないというところが面白い。

 転車台の駆動装置のプログラムもH氏のおかげで完成し、メカニズムは自由に動かせる。目で見て目標を合わせて、機械でアラインメントを保証する方式だ。よくある玩具っぽい動きとは異なる。DCCが導入された時、運転台に1/48に縮小されて座っている感じということを書いたが、転車台もその運転台で動かす気分になれる。慣性のある動きをする。

 信号橋の工作も少しずつ進んでいる。設置工事の準備はある程度進んでいる。設計者のN氏が自ら配線工事を手伝って戴けるそうで、電線を路盤の下に這わせている。
 一周90 mほどあるが、それを4つのセクションにした自動信号である。

 この複線レイアウトは左側通行である。おかしいという指摘はあるが、そうでもない。UPの本線はあちこちで左側通行になっている。他の会社にもたくさんあるのだ。これは歴史的なことと、地形の問題とがある。初めに敷いた単線のどちら側に新線を追加するかは場合による。当レイアウトは地形的な制約が大きく働いて、左側通行になった。

 10日以降コメント数が非常に減った。無数に来ていた攻撃的な文章が、ぱたりと来なくなったのだ。それらは、どちらかというと本筋を掴めていない、非常に些末なことを指摘してくるものばかりだった。それに慣れていたので、妙な感じである。

 左手の修理は終わり、今試運転中だ。掌と甲を貫いていたワイヤも引き抜かれて、風呂の湯に浸せる。次は右手の修理だ。実は、右手も同時に脱臼したのだ。


コメント一覧

2. Posted by 春岡電鉄   2019年06月14日 20:35
>複線橋梁はその点、一番難しいところだ。複線の内外を同時に考えねばならない。

複線が一番難しいとの表現は間違っていますし、胸をなでおろすほどのことだとは思えません。
単線だろうが複線だろうが、曲線軌道中の橋桁主構(主桁)間隔のシフト量(拡幅量)は同じです。
シフト量=桁長に応じた正矢(中央縦距)+カントによる偏倚量です。

博物館の複線トラスの例
正矢=桁長^2/8*曲線半径=680^2/8*2800=206mm
カントによる偏倚量≒4mm(カント不明につき想定)
シフト量=20.6+4≒=25mm(合ってます)

単線であっても桁長と曲線半径が同じなら、直線軌道桁に対して主構内側を同じ25mm広げる必要があります。
3. Posted by Tavata   2019年06月14日 23:54
春岡電鉄氏の正矢(せいし:1-cosA)を求める式は円を2次式(放物線)で近似した式ですね。

この式は、橋梁上で曲がる角度(回頭角度)が浅いことを前提に展開した近似式ですので、dda40x氏の鉄橋の条件では、どのぐらいの精度なのか気になって計算してみました。

結論から言えば、近似式の精度はかなり高く、
三平方の定理を使った方法(近似なし)が20.7mm、近似式が20.6mmと誤差はわずか0.1mmでした。

なお、極端な条件(小半径曲線上の長いスパンの橋梁、回頭角度が大きい)として、NゲージのR280mm、橋梁長さ200mmで計算しても、三平方18.5mm、近似式17.9mmと誤差は0.6mmですので、模型でもこの近似式が十分使えることが分かります。
ただし、この近似式は三平方よりも変位が小さく算出される式なので、本当にぎりぎりを攻めるときは注意が必要です。

模型の場合、実物ではありえない条件(曲線半径が車両全長の2倍程度など)があり、実物では「暗黙の了解」となっている条件(曲線半径は車両全長の5倍以上など)を大きく外れる場合がありますので、近似式を使う時は注意が必要だと思っています。
(その実物との違いが模型の面白みでもあります)

完全に余談ながら、ハッブル宇宙望遠鏡は打ち上げ直後、調子がとても悪かったのですが、その理由は放物面(放物線を軸で回転させたもの、パラボラ)であるべき反射鏡の表面の一部が、機械加工のミスで球面になっていたことだと読んだことがあります。
曲がりが浅い範囲では両者を肉眼では全く区別できません。
4. Posted by northerns484   2019年06月15日 01:41
春岡電鉄様

Tavata様が詳細についてコメントしてくださいましたので、一点のみ。

> 胸をなでおろすほどのことだとは思えません。

問題ないであろうという確信はありましたが、世の中には、理屈通りにいかない場合もあることを多数経験してきましたので、「胸をなでおろした」というのは偽らざる気持ちであったことをお伝えしておきます。
5. Posted by dda40x   2019年06月15日 08:55
 返答を書こうと思っていたところ、Tavata氏が早速書き込んでくれました。すでに述べ尽くされていますが、模型の条件と実物の条件は違うことが多いのです。複線の内外の曲率が同じと考えられるのは半径が大きい時です。この模型の2800、2900Rでは明らかに違うので、単純には行きません。断面を複数作って検討する必要がありました。そこを通る車輛は単純な電車型ではありません。オーヴァハングの極端に長い関節型機関車もあります。断面は当然のことながら、かなり変化するので、面倒なものです。
 大きな橋を作れば簡単ですが、それだけは避けたいものでした。模型の場合、「ギリギリ + 僅かの余裕」というのは、おっしゃるほど簡単なものではないのですよ。実物業界の方は気が付かない部分もあります。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
Recent TrackBacks
Categories
  • ライブドアブログ