2019年06月10日

HO gaugeは和製英語 ?!


 この騒動が始まってから、井門氏の文章がUPされているのを知った。読んでみて、びっくりである。このページは保存しておく価値がある。10年後に読み返してみよう。

 HO gauge は和製英語であるそうだ。不可思議な文章である。Model Railroaderやその他の古い雑誌をひっくり返してみれば、いくらでも転がっている単語列だ。ヨーロッパでは今でも使われている。現代ドイツ語のspur H0(これはオウではなくゼロ)は英語に置き換えれば、HO gaugeである。日本から輸出したのはいつ頃なのだろう。それが知りたい。

 Empirebuilder氏の解説にもあった7mmスケールの半分説は、バセットロークの話で、ヨーロッパ全体でHOが1/87と規格化されたのは1953年のNEM規格からである。それ以前は、各メーカが独自の縮尺で、線路幅16.5 mmのものをHOと呼んでいたのだ。フランスのJOUEFは1/86、ドイツのトリックスは1/90、スイスのHAGは1/80を採用し不統一であった(先日の3.8 mmスケールは、これを指すと思われる)。それで統一化が図られ、1/87が規格化されたのである。
 しかし、旧規格のものも併存し、フランスの模型雑誌 Loco-Revue が HO=1/87と表記したのは1965年からだが、HAGは1980年代まで1/80で製造していた。

 スイスでは標準軌とメータ・ゲージが併存していたので、HOmが登場するまで、どちらも1/80の16.5 mmゲージで作ることは一般的で、その製品はHOとして売られていたのだ。こういうことを無視して、HOは最初から1/87の標準縮尺だと言い張るのは、事実の歪曲である。
 この辺りの調査結果は、ヨーロッパの模型の歴史に極めて詳しい方から、資料を提供戴いたもので、写真も拝見した。彼は単一形式で各サイズの模型の現物も、証拠としてお持ちである。


 これが個人のブログ等であれば筆者は何も言わない。世の中には間違ったことを垂れ流しているウェブサイトは、無数にある。しかし、商売のネタとして、自分に都合の良い話を捏造しているとなると、これは公正取引委員会の仕事を増やすことにも、なりかねない。
 我田引水はやめるべきだ。



【追記】
 表題の文書は2019年7月13日には削除され、7月14日から新しい文書に差し替えられた。新文書からは、"HO gaugeは和製英語” が消えているが、歴史認識には間違いが放置されている。この件については7月24日の記事を参照されたい。
                   (2019年7月24日)



コメント一覧

1. Posted by 01175   2019年06月10日 11:18
Bemoは最近になってHOmの車輛をHO化したものを発売しています。世界的に有名なメーターゲージの車輛である「氷河急行」や「ベルニナ号」も16.5ミリの線路の上を走らせることができます。是非、Bemo Spur HOで検索して御覧ください。
2. Posted by dda40x   2019年06月10日 18:18
01175様
いつも貴重な情報をありがとうございます。
現在発売されている模型でHOが軌間を表している例ですね。
これも証拠能力が高く、井門氏の主張にはほころびが生じます。
4. Posted by むすこたかなし   2019年06月10日 18:52
BEMOのHP、閲覧しました。
欧州らしく、HO(エイチオー)ではなくH0(エイチ零、[独]ですとハーヌル?)ですね。
5. Posted by Tavata   2019年06月10日 20:57
01175氏のおっしゃるようにBemoはH0mとH0の両方でメーターゲージを出していますが、
かつては同じメーターゲージ車両をH0eでも出していました。
つまり、16.5mm、12mm、9mmの線路の上を全く同じ車体の「氷河急行」の模型が走ることになります。

もちろん、H0eバージョンの箱には、9mm軌間といっても、Nゲージとは車両限界も縮尺も全く異なるので、"Spur N"とは書いてありません。

H0の発音ですが、たしか「Ha Null」のみならず「Halb Null」(ハルプ ヌル)とも発音していたように思います。
6. Posted by きんぎょ/中澤   2019年06月10日 21:06
蛇足ながら:「東洋経済ONLINE」2015/09/25「日本の鉄道模型が欧州で売れ続けるワケ/ガラパゴス化した日本の独自規格が大逆転」 https://toyokeizai.net/articles/-/84889
KATOが「氷河急行」などのメーターゲージ車両を日本型Nの「1/150 9mm」で作った話が紹介されています。これがBEMO社が「1/87 12mm」の他に「1/87 16.5mm」でメーターゲージ車両を作り出す刺激になったのではないかとも書かれています。
7. Posted by Tavata   2019年06月11日 08:37
>>6
BemoとKatoは縮尺での棲み分けですが、
Kato方式のメーターゲージを1/150にしたspur Nに追従しているメーカーもいくつかあるみたいですね。
https://modellbahn-schweiz.net/category/spur-n-1150/

さて、HO(エイチオゥ)とH0(エイチゼロ、ハルプヌル)は果たして区別されているのでしょうか?
少なくとも日本人はどちらも「エイチオゥ」で区別していませんが、"HO"と16番のようなローカルな議論がヨーロッパでもあるのかもしれません。
やはり、対外的には互換性が大切だと感じますし、外から見ると16番でも"HO"でもH0でも互換すれば良いじゃないかと思えてきます。
むしろメルクリンの交流三線式も同じH0というところに疑問を覚えます。(歴史的経緯?)
実際、この前の「孫のお土産」の逆パターンで欧州みやげに模型の貨車をもらったらメルクリンだったので車輪が絶縁されておらず、走らせられなかったという人が居ます。
8. Posted by 愛読者   2019年06月11日 09:05
うーん、参りました。
実は私はスケール優先に傾いていたのですが、このひと月足らずのうちに、それがひっくり返りそうです。
既存ゲージは強いということがよく分かりました。

緻密な調査報告ありがとうございました。これからの日本の模型界に大きな転機を与えて下さったと思います。例の”論文”はいずれ消さざるを得ないでしょうね。すでに信用はガタ落ちです。商売にウソは禁物です。今まで何かおかしいとは思っていても、声を上げられなかった人はたくさんいますね。感謝します。
9. Posted by 呉生れ   2019年06月11日 22:26
拝読いたしました。
やはり、始まりは、「おおらかで、多様性を楽しむもの」であったこと、また、HOの大元の欧米でも「マルチスケール」を許容している現状について、皆さまのコメントから分かりました。
結局は、山崎さんが良く調べもせずに「16番」なる呼称を作ったことに根源があるわけですね(「HOゲージ」のファミリーに屋上屋を重ね、混乱に輪をかけただけ)。
其処を出発点と信じ、16番派であった私などは、お恥ずかしい限りです。
この度の論争で、垂れ流されているご託宣のお里が知れました。
他メーカーを「嘘つき」呼ばわりしていることに対し猛省の上、謝罪広告でも出せば、まともな対応だと評価できると思いますが、どうなることやら。。。
攻撃的な反論がまだまだ続くように感じますが、明快な論理で撃退してください。
これからもいろいろとご教示いただけると幸いです。
10. Posted by YUNO   2019年06月12日 02:49
私事で恐縮ですが、我が家でも同じトラブルが過去に実際にありました。模型に詳しくない父が西ドイツに旅行して、お土産に買ってきたのがメルクリンの基本セットでした。ドイツがまだ東西に分かれていた時代です。
貨車の輪軸は絶縁されておらず、エンドウの金属道床に乗せたらショートしてカツミ製パワーパックのブレーカーが落ちました。
まだ私が交流三線式の存在を知らなかった幼い頃の話です。
11. Posted by 01175   2019年06月12日 12:46
>6
 dda40x様の本文からメーターゲージの車輛が過去にも1/80 16.5瀬押璽犬農渋い気譴討い燭海箸鮹里蠅泙靴拭したがってBemoのHO化がKATOの影響だったと謂われても釈然としません。そもそも他社に折角の商機を奪われたという話でもありますから、経済誌の読者であれば呆れた方が過半だったのではないでしょうか。

>7. 10
 HOというのは「大きさについての呼称」ということなので電気方式については別の標記によって類別されるべきだと思います。最近ではDC vs. ACだけではなく、DCでも制御方式によっては毀れるものもあるわけですからユーザーへの注意喚起の工夫は一層必要でしょうね。
12. Posted by ノース   2019年07月19日 10:38
IMONの文章が修正されたようです。
https://www.imon.co.jp/webshop/index.php?main_page=addon&module=mt_pages&page=180ho

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