2019年05月17日

過去のゲージ論

 寄せられたコメント(公開されていない)には、山崎喜陽氏の言葉の引用が多い。最近、手を動かせないので、博物館の蔵書を少しずつ点検しがてら、目を通している。山崎氏の言葉は、時が経つにつれ、徐々に変遷している。一貫性がなく、その場しのぎとしか言えないような表現もある。このような現実を踏まえると、山崎氏の言葉を基に考えるのは、適当ではない。Empirebuilder氏が「歴史は意味がない」と言ったのはこのことである。

 Empirebuilder氏のコメントには、やや皮肉な表現や、比喩表現があり、真意を理解できない人も多かったようだ。今回、氏と打ち合わせて、表現を大幅に変え、分かりやすく発表することにした。
 昔国語の時間に、「筆者は何が言いたいか。」という設問が多くあった。これは意外に難しいらしく、枝葉末節に拘る例(当然✖が付く)をたくさん見て来た。今回もそうかもしれない。
 最終的な意見であるので、筆者の意見を入れて、なるべくすんなり頭に入るように書き直して戴いた。

 先回の記事に対するコメントの中には、山崎喜陽氏と松本謙一氏が会見した時の様子を、その現場に居たような書き方をした方もいらしたが、その様なコメントは、とても採用するわけにはいかない。「歴史は作られる。」という言葉があるが、まさにそれを地で行くような話である。どうして、共産主義国家で書記長が最高位にあるか、という意味がよく分かる。

 コメントの採否は筆者の一存である。明らかにおかしなことは載せない。それに腹を立てる人も居るが、お門違いである。そういうことは、ご自分のウェブ・サイトを立ち上げて展開されるのが、筋であろう。

 ここからは客観的な話である。鉄道模型は、他のホビィとは根本的に違う要素を持つ。それは線路の上を走るということである。
 線路を100%自分で作れる人は稀有であろう。市販品の線路を購入するのが、現実的である。車輪についても同様で、参入者はまず既製品を購入するであろう。ということは、多くのメーカが、様々な製品を出しているゲージは強いということだ。
 今回シノハラが廃業して、困ったのはどのゲージか、ということを考えてみよう。Z,N,HO,O は困らない。手に入れようと思えば世界中のどこかから、良質な線路が手に入れられる。その他のゲージは困るだろう。特に困るのは日本型に特化したゲージだ。12 mm、13 mm、24 mmは他から手に入れるのが難しい。たとえゲージが合っていたとしても、枕木が異なると気分が良くないのだろう。

 On30という模型がある。16.5 mmの上を、1/48 のナロゥが走る。初め、それが発売された時、一過性のものだろうと思っていたが、アメリカでは一大勢力になった。既に、On3は吹き飛んでしまいそうな勢いである。まさに「既存ゲージは強い」である。

 最近は3Dプリンタがあるから、できないことは無いだろうが、枕木を自作するのは、コストの面では難しい。 


 Empirebuilder氏から、最終的な意見が届いているので、3回に分けて掲載する。
コメントはその後でお願いしたい。

コメント一覧

1. Posted by 愛読者   2019年05月20日 23:39
おっしゃることはよく分かります。コメントを見ていると、読解力の無さが露呈しているものがあります。これでも一応ブログ主様のフィルタを通過したものなのですね。元はどれほどひどいか、見当が付きません。
健闘を祈ります。頑張ってください。
2. Posted by dda40x   2019年05月21日 11:49
本来は、本質を衝いていないコメントは排除するのが基本姿勢です。あるいは部分的に削除します。
しかし、今回はコメント全体からその部分だけを削除すると、こちらの予想できない反応が起こることも予想されたので、目をつぶって全体を載せています。


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