2019年05月01日

KKCの作品展

KKC 仙台の今野氏が主宰する組織である。金属工作によって模型を作ろう、というのが主題だ。
 来る5月19日に展示会がある。HOが主体である。お時間のある方はお越し戴けると嬉しい。
 
 40年以上前から、TMSなどで金属以外の素材を模型に使おう、という記事を見るようになった。プラスティック化の波が押し寄せ、ダイキャスト製の機関車も増えている。ペーパ製の工作の素晴らしい例もたくさん紹介されている。
 
 しかし、筆者はブラス製に拘る。KKC会員の皆さんの作品も、ほとんどがブラス製のスクラッチ・ビルトである。ブラスは類稀なる快削性を持つ材料である。切る、孔あけをする、旋削する、フライス加工する、ヤスる、どの作業も、実にた易い。またハンダ付けが実に容易である。この材料は、ヨーロッパの時計細工から始まる数百年の実績がある。これほど使い易い材料もない。また、我々の寿命を超えて受け継がれていく。
 これ以外の材料を使ってものを作ろうとするのは、無謀であるとさえ感じる。今でこそ、3Dプリンタ、レーザ・カットなどの方法が身近に存在するが、手作業ならブラス工作しかありえない、と個人的には思う。

 KCC会員は、この工作法を次の世代に受け継いで貰いたいと考えている。技法、工具は会員内で拡散、譲渡されている。今野氏は小規模での会の運営から全国規模にこの組織を拡大された。インタ・ネットあればこその組織である。筆者も工具の頒布には多少協力している。様々な工具をアメリカ等から取り寄せて、原価頒布してきた。評判の良い工具は多い。
 またヒントもいくつか提供した。それらは今野氏が宣伝して下さって、今では常識になったものもある。快削材の使用は、TMS等で全く知らされていなかったようだ。アメリカのブラスは、まず100%快削材である。これを使えば作業の速度は3倍になる。これは菅原氏の本にも出ていない。彼は模型業界の人からしか取材していないように思った。工業規模の製造所の技師、職人に聞かなければ分からないことはいくらでもある。KKCの会員には様々な業界の方がいらっしゃるので、その点でも、非常に参考になることが多い。

 今回の展示会では炭素棒ハンダ付けの実演をせよ、との要請だが、左手が動かないので、どなたかに助手をお願いすることになる。満足でない状態だが、努力する。


コメント一覧

1. Posted by コン   2019年05月01日 17:35
 ご紹介いただきありがとうございます。今回の本売れ行きから、真鍮工作をやってみたいという方が少なからずおられる事が解りました。齢50年の機関車でも快走しますし、塗装を落として改造する事も出来ます。真鍮という素材は素晴らしいし、快削材も知ってしまうと汎用してしまいます。今回の展示会では快削材も多数用意しました。多くの方々のご来場をお待ちしております。
2. Posted by dda40x   2019年05月05日 11:49
今野様
金属工作をする方が減ったのは、良いハンダごてを入手することができないからだと思います。
模型店でも、あまり良いものは置いていません。KKCで特注するしかなさそうです。先がとがっていない、太い四角の形の物がないので、大物が付けられないのではないかと思います。それと温度調節器ですね。普段は40%くらいを通電して、作業の前に足踏みSWで100%に切り替えるだけで、こて先の消耗は防げます。
炭素棒を使えばうんと早くできますが、そこに踏み出す人が少ないのです。
19日はよろしくお願いします。谷川氏が助手をしてくれそうです。助かりました。

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