2019年04月27日

左手拇指MP関節不安定

metacarpal phalangeal joint ここ数年、不安定だった左手の親指が、ついに故障した。車を運転している時に突然外れたのだ。自分の車のステアリング・ホィールには、太巻きにするために、被せものが巻いてある。決して格好つけではない。指が自然な状態は直径が45 mm程度のものを握ったときだ、とK野先生から教えて戴いたからだ。
 
 その後、気を付けて運転していた。ところがレンタカーを運転している時に、やや危ない瞬間があって、急ブレーキを掛け、ステアリングを強く握ったのだ。そうしたら、バキッと音がして外れてしまった。その車のステリングが細いことを忘れていたのだ。路肩に車を寄せ、引張って復帰させたが、観念した。そのまま病院に行って、手の外科医を紹介してもらい、受診した。
 結論は、
「使い過ぎ」
だそうだ。
「人間の耐用年数は55年です。貴方ねぇ、60を過ぎたら、力仕事はいけませんよ。一体何をやっているのです?」
「鉄道模型のやや大き目の博物館を作っています。電気工事で圧着工具を使ってから調子が悪くなりました。」
と言ったら、興味があるそうで見に来たい、ということであった。椙山 満氏のことも知っていた。
 その次の受診時に、iPadを持って行って動画を見せたら、夢中になって見ていた。沢山の患者が待っているのに。この先生はご自分ではやっていないが、昔やりたかったとのことである。

 手術は2時間を要し、先生はかなりお疲れのようだった。はずれないように、外に骨を少し盛り上げ、内側に引張るようにしたとのことだ。貫通している針金を外すのは1月後だそうで、KKCの展示会には間に合いそうもない気配だ。困った。

 MP関節とはmetacarpal phalangeal 関節のことである。後ろの phalanx は昔ギリシャ語の勉強をした時に出て来た。密集隊形のハリネズミのような歩兵集団である。向かうところ敵なしの最強軍団であった。指骨の一群をphalanxということから来ている。

 その後、1980年頃、突然新聞でファランクスが出てきて驚いた。対ミサイルの高速機銃である。指の骨から転じて、縛った木の棒、束ねた銃身を意味する。


コメント一覧

1. Posted by 中尾 圭三   2019年04月28日 03:39
銃の話が出たので一言。銃と砲の境目はご存知ですか?60/100インチです。
キャリバー50重機関銃と聞いた事があると思いますが、50なので12.7mmで銃ですね。バルカン砲は20mmなのでインチで言うと78.740...で砲です。浜松の第1術科学校の教官から教わった話です。
因みにスクランブルに付く戦闘機にはHEIと言う実弾が搭載されて居ますが、発射すると砲身に刻まれた腔綫(こうせん、捻じれた溝)で回転が掛かり弾丸の先端にある信管が作動する様にできています。この威力は凄まじいですよ。映画TOPGUNでF-14に当たるシーンがありましたが、本当なら千切れてますね。乗用車なら2発辺りで千切れますかね。
2. Posted by 廣瀬   2019年04月28日 21:40
まだまだ、教えて頂くことが一杯有るはずなので、気を付けて下さいね。
私も、腱鞘炎をこじらせてしまって、重たいモノを持つのには不安があるのです・・・なんとか、工作を再開させたところです。
3. Posted by dda40x   2019年05月05日 11:56
コメントありがとうございます。
銃と砲の境目は国によっても、部署によっても異なるかもしれませんね。
医者によると、手の不調は使い過ぎから来るものが大半だそうです。歳をとったら無茶はできないのです。反省しています。思えば、圧着レンチで大きなものを沢山締めたのがいけませんでした。油圧式のものを使っていればよかったのでしょう。

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