2019年04月01日

ラック式機関車の運用

 閘門が開くと、左右の機関車は協調しながら進む。ワイヤの張力は半自動で調整されるようになっている。いつもピンと張っていて、緩むことは無い。何万トンもある船の慣性は巨大だ。動き出したら止まらない。ぶつかると大破する。
 しばらく前に事故があったことを覚えていた。機関車が押し潰された写真が印象的であった。その動画を見つけ出すことができたので紹介する。向こう側の機関車がワイヤをもう少し強く巻上げていれば、防げたような気がする。船首に乗っている pilot 水先案内人 のミスであろう。最初から急角度で進入しているのはまずかった。


 キャブが潰されているが、運転していた人は無事だった。集電装置がショートし、煙が出ている。この種の事故があることは、ある程度想定されているので、クレーン車が用意されている。

turn tableturntable2crane クレーン車は、中央の線路に置いてある。ターンテイブルをポイント代わりにして出動する。このターンテイブルは全回転するものではなさそうだ。ラックが斜めに切られている。レイルも切られている。この部分の線路は、機関車に力が掛かる位置ではないので、このような方法でも良いのだろう。要するに、曳船機関車が走る全線に亘ってラックがある。また、クレーン車が置いてあるところにはラックは無い。牽引しないから、それで問題はない。

 集電装置は細い隙間の奥にある。隙間の周りは絶縁材でできている。シュウ自体には、ある程度の幅があるのだろう。雨が入るので、三相交流480Vで、低電圧である。饋電区間が短いし、出力が大きいわけでもないので、十分である。薄い集電装置の両側面とレイルとで集電しているように見える。ここに製造所の発表している記事があり、それによると、最高速度は10 mph(時速16 km)である。ギヤ比はかなり大きく、回送時にはウィーンと唸りながら走る。
 軌間は 5 ft で広軌である。標準軌より少し広い。昔のパナマ鉄道の軌間である。

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