2019年03月30日

パナマ運河

 小学校の時にパナマ運河の本を読んで以来、一度は行きたいと思っていたが、チャンスがなかった。しかし、今回思わぬことで夢が叶った。

New Canal 最近新しい運河が平行してできたのだが、あまりにも大きくて面白味がない。この写真の右側である。できれば旧運河を通りたいと思っていた。どちらを通るかは当日までわからないのだが、運よく、旧の方を通った。通行量は船の大きさによって決まる。客船の場合は乗客数によるらしい。この船で2000万円程度払うのだそうだ。
 小さい船は当然安い。今までで一番安かったのは、冒険家が泳いで通ったときだそうで、36セントだと言っていた。

Panama Canal 水平式のスエズ運河とは異なり、閘門式で、26 mほどの高低差を乗り越えていく。閘門の中はせいぜい300 mほどの長さで、幅は33 mほどである。船との隙間は1 mもないから、ぶつからないように両側から8輌の電気機関車で引っ張る。

 mule trackLock (2)mule閘門部は最大27度の勾配があるのでラック式の鉄道である。新しい機関車は、日本製である。超低速で安定した動きをする。

worn out レイル2本のうち、運河寄りのレイルがかなり磨り減っているのが分かる。機関車は常に張力を与えているのだから、当然である。前部の4輌のうち最前方2輌は勾配部分ではロープを緩めて駆け上がり、上で再度ロープを緊張させる。その間に、次の機関車が駆け上がる。その瞬間には最後部の2輌は軽く引っ張って、船が前に行かないようにする。このあたりの動きが実にきびきびしていて、頼もしい。船は左右に全く振れずに静々と進む。

619_0468619_0471619_0473 閘室への一回の注水で、12mも持ち上がるところがある。船の脇の地面に立つ照明灯が、数分のうちにめり込んでいったように見えた。船が持ち上がったのであるが、あまりにも静かに水面が上がるので、地面が下がったように感じたのだ。船が上下する時は、機関車からのロープは緩まないように少しずつ長さを調節する。

619_0491619_0494 閘室の水面が次の水面と一致すると、閘門が開く。油圧式で、二重になっている部分もある。修理のための予備かもしれない。
 閘門の上には渡り廊下があり、閉ると手摺りがパタパタと立ち上がるのが面白い。開くときは倒れるのである。


コメント一覧

1. Posted by たづ   2019年03月30日 14:37
冒険家とはいえ、泳いで通った人が居るんですか。そして、それにもきっちり料金が発生するというのも想像の斜め上でした。
運河と直交する方向の陸上交通は、アメリカ橋だけなんですかね。
運河開通から1942年に跳ね橋ができるまでの28年間陸路が全く分断というのは、パナマの人たちは相当難儀したと思うのですが。
2. Posted by とやま   2019年03月31日 08:58
パナマ運河の曳航用機関車は、当初はアメリカGE製でした。1960年代に汽車会社–東洋電機製に置き換わりました。2000年代になって、さらに代替として川崎重工–東洋電機–三菱重工製に置き換わりました。
3. Posted by dda40x   2019年03月31日 19:15
たづ様
今は大きな吊り橋が2本工事中です。まもなく完成します。
両岸を結ぶフェリィはあります。また、旧運河を渡る橋もありますが、開通している時間が短いので、かなり長く待っています。新運河ができたので、工事用車輛しか通りません。
とやま様
仰せの通りです。次回はその新型機関車の件です。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
「最新トラックバック」は提供を終了しました。
Categories
  • ライブドアブログ