2019年03月22日

続々 質疑応答

 3週間以上留守をしていたが、昨日帰国した。留守中に入っていたコメントを記事として再掲することにした。質問(Q1)以降は、すべて森井義博氏からのものである。文字表現は統一した。
 小画面の端末しか持って行かなかったので、一部のコメントに目を通していないことが分かった。いずれすべて掲載する。

(Q4)「規格はすべて公差付きの数値で表されており、1/87の縮尺通りではありません。」とありますが、S-4.2のNは、(Nom.)しか記載が無く、公差は示されていません。以前は、Minがありましたが、どうして公差が無くなったのでしょうか。
NのMinが定義されていないと、極論すれば、車輪の薄い輪軸もS-4.2としての規格内ということになります。(S-3.2の規格に合わないので、脱線の頻発が予想されますが)

(A4) Minがなくなった理由は私にもわかりませんが、製造上の公差で構わないとのことでしょうか。このNの寸法チェックは、NMRAゲージで行われるのが通常ですので、薄くなるとすぐにわかりますので気にしていませんでした。


(Q5) 走る鉄道模型の輪軸、線路は、模型機械として動作可能な寸法と、互換性を確保するために、実物の縮尺通りにはできません。そのことは、NMRAのS-1.2に記載されています。では、何のためにS-1.2でNAME OF SCLAE、SCALE OF FOOT、PROPORTIONが書いてあるのでしょうか。私はS-1.2で、名前と縮尺、軌間の関係を定義しているものと考えています。

(A5) おっしゃる通りだと考えています。いわば各スケールの原点でしょうか。ばらばらの正式ではない規格をまとめたと思っています。


(Q6)「線路、車輪、車輌限界がそろって初めて一つの規格になります。」とありますが、現在のNMRAにおいて車輌限界の規格はどこにあるのでしょうか。
かつて、規格として定義されていたS-6,S-7,S-8は、RPとなり、規格では無くなってしまっています。

(A6) 車輌限界については、これも通常はNMRAゲージの出番です。私は3種類のゲージを持っていますが、少しずつ異なります。RPに移したのは改定の準備ですね。基本は変わらないと思っています。


(Q7) 輪軸、線路、車輛限界が同じであれば、縮尺が全く異なっても同じScaleなのでしょうか。

(A7) 今回の改定では同様に扱っていると思います。縮尺が全く異なれば、車輌限界が変わりますので異なるスケールになると思います。


(Q8)日本型の1/80模型とアメリカ型の1/87模型とでは車輛限界は同じなのでしょうか。私は、日本型1/80模型の方が、車輛限界は小さいと思っています。

(A8)
車輌限界とは最大値です。何分の一であるかは無関係です。外れればぶつかりますが、小さければぶつかりません。


(Q9)輪軸、線路、車輛限界が同じであれば縮尺は問われないとすると、模型鉄道としての縮尺はどうなるのでしょうか。建造物、自動車等の鉄道車輛模型以外の縮尺はどうなるのでしょうか。それから、私の周囲では、NMRA S-3、S-4の規格数値の誤りが多くあることで、話題になっています。

(A9)NMRA規格は鉄道模型規格で、鉄道模型以外の規格はありません。レイアウトでは、遠くの建築物は大きな縮尺で作る、など製作者によって決められると思います。この辺りは作者のセンスに任せるべきで、規格の出番ではないと思います。NMRA規格は10年近く前に改定されていますので、誤りはないと思っていましたが、もし誤りが多くあるとすれば、ぜひNMRAに教えてあげてください。きっと感謝されます。


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