2019年01月26日

続 日本の”ファインスケール”という言葉

 たくさんの方からメイル、コメントを戴く。掲載不可とあるので、一部しか紹介できないのは残念だ。
 
 「それなら、軌間が縮尺通りというのを英語で何と言うか?」という質問が多い。それは、名詞なら ”correct gauge" 、文章なら "The gauge is true to prototype." であって、”fine” という言葉とは全く無縁である。

 各ゲージに規格は一つというのは賛否両論だ。先回の話は少々説明不足であったことは認めるが、全く筋違いの反論もあった。正直なところ、筆者はHOについての知識は少ない。しかし、O の1/48と1/45の違いがない話から、推測は出来る筈である。よく走る模型を作ろうと思えば、既存の規格を尊重すべきである。規格はmajority(大部分の利用者)が尊重しているものである。よりfineな規格を作ろうとしている人たちは、それがマジョリティではないし、多分マジョリティにはなりえないことを知っているにも拘わらず、こうあるべきだと説く。それはマジョリティの人から見れば、面倒なことをやっているとしか思われない。しかも車輪には熱心だが、線路を改良する人が少ない。線路をいじると、手持ちの車輛が走らなくなるからと言う。
 Low-Dは、既存の規格線路に完全に適合する最適値を導き出している。


 Empirebuilder氏が、「コメントの方は、何とかして日本向け規格を作りたいという意志が透けて見えます。非現実的な模型の話を持ち出しても仕方がありません。NEM規格も持ち出す必要はありません。無用な知識開示でしょう。」と書いてきた。

 
 さらに続く。

 日本のHOの車輪のことは、NMRA規格に準拠する規約がないことが問題ではなく、そういうつまらない車輪を流通させて、黙って見ている雑誌に大きな責任があると思います。製品を提供してもらって提灯紹介記事でやっている出版社に期待はできません。メーカーは客が欲しがる製品を作っているだけと思います。
 「
NMRA Standardに準拠したHOの線路とは規格が合わないので」とありますが、NMRA Standardに準拠したHOの線路がないことを知らないことにはびっくりします。TTのポイントが規格外とは気づいているようですが。 

 日本型12mmの経緯は知りませんが、TTの線路を使おうとしたことが、そもそもの間違いのもとのようです。羊頭狗肉のゲージですね。12mmゲージャーは、まんまと騙されているように思います。

 結論として筆者は、新しい規格を出される方は、車輪、線路を同時に、しかも大量に供給できるという前提で話を持ち出すべきであると思っている。そうでないと、線香花火のように消えて行ってしまう。
 
 様々な意見が飛び交っているが、稲葉氏が沈黙を保っているのは不思議である。



コメント一覧

1. Posted by 森井義博   2019年01月26日 08:31
私のコメントに対するご意見をいただいたので、いくつか書いておきます。(すみませんが、長文になってしまったので、2分割します)

・NMRA Standardに準拠したHOの線路がないことを知らないこと
はい、知りません。HOと称して販売されている線路の寸法を全て調査したわけではありませんし、NMRAは規格に準拠しているかどうか認証しているわけでも無いので、知りません。
篠原製の分岐器がNMRA準拠で作られているのか疑問もありましたが、#110の車輪が頻繁に脱線することも無いので、寸法をチェックしていませんでした。
この分岐器を#110車輪は特に問題なく通過しますが、#79車輪は高確率で脱線します。
KATOの分岐器はNEM準拠(NMRA互換)と言われている割にはフログの隙間がかなり広いのは認識しています。ある台車メーカは、KATOの線路では走行を保証しないと言っています。
12mmは、色々と問題があったので、線路、輪軸の寸法をある程度調査しています。
2. Posted by 森井義博   2019年01月26日 08:32
続きです。

・日本型12mmの件
私は、日本型12mmの立ち上げには関与していませんので、正確なところは分かりませんが、前にも書いたように海外で、HOmや、HOn3-1/2が12mmゲージを使っていたので、それに倣ったのだと思います。HOmを製造しているメーカが含まれていたことも影響していると思います。
3.5feetゲージの模型を作るのに1段小さい模型のゲージを借用するのは、HOn3-1/2だけではなく、他のスケールでも普通に行われています。
日本の1/87 12mmは商売として成り立たせることを目指して、複数のメーカで立ち上がったものです。
1/87 12mmがNMRAのTT規格に準拠した輪軸、線路で作ってくれれば何も問題は無かったと思います。しかし、現実の輪軸はNMRA TT規格とは若干異なりますし、上記の通り、分岐器があまりにもひどかったので、安定走行確保のため、規格作りになりました。
規格を新規に作るとは言っても、従来からある大半の輪軸は規格内に収まるようにしており、主なメーカにはこの規格に収まるように作ってもらえるよう、お願いしています。
この規格制定後、この規格に準拠した分岐器も発売されました。
ご指摘の通り、規格を作っても世の中に普及できなければ意味がありませんので、自己満足にならないように考慮はしているつもりです。

私は、工業規格に国際規格のISOがあり、日本ローカルでJISがあるように、鉄道模型の規格も国際的に影響力のある規格と日本ローカル規格があっても良いと思っています。
NMRAには、何故かTTn42はありますが、HOn3-1/2はありません。Sn3-1/2、On3-1/2(日本のOJとは違う)も世界には存在していますが、NMRAの規格にはありません。
3. Posted by たづ   2019年01月27日 15:33
狭軌のゲージは何種類もあるものの、実物が「軽便鉄道」でしかないものの模型のn2-1/2と、「幹線鉄道」であるn3・n3-1/2とで客貨車の車輪径が大きく異なるのが、1/87の場合、どのタイヤ規格を取るべきか、が割れてしまったのでしょうか。
12mm軌間でTTの線路を使うことに徹すればTTの車輪形状になりますが、幹線鉄道であるため客貨車の車輪径は標準軌と同程度の850〜1000mmの間がほとんどです。模型であれば1/87でΦ9.5〜11.5で、1/120であるTTではこの直径は機関車の動輪になってしまいます。TT自体が米国起源の縮尺規格とは言え現状あまり普及していないためトレーラー用車輪として流通しておらず、また1/120・12mm軌間の線路も雑誌やウェブで見かけるのはNEMに拠っているであろう欧州メーカー(特に旧東側諸国だった中欧)の組線路程度です。
標準軌用の1/87でなら存在した当該直径の車輪をTTの規格に合うようタイヤコンタを直す、が最初にできていればよかったのでしょうが、走行性能に無頓着で外観だけ優先する人が先達では、脱線の頻発も無理からぬ事です。
標準軌模型(16.5mm)についても、本来走行性能に支障する#79以下の幅の車輪は排除すべきでしょう。米国ケーディー社のリストには「セミ・スケール」として#88の記載がありますが、これも引っかかるのか性能上ギリギリの線なのかはわかりません。
4. Posted by 森井義博   2019年01月28日 00:35
日本の1/87 12mmの呼び名は、当初HO1067とされ、幹線鉄道ということでナローである'n'を避けたように思われます。
1980年代のNMRA Standardの規格を確認できませんが、今のNMRA StandardのTTの車輪と同じ#79が使用されており、各寸法も0.数mmの違いしかありません。
NMRA TTに合わせなかったことで考えられるのは、
・日本では、TTはほぼ皆無であったので、無視した。
・中心となった乗工社がフェロースイス向けのHOm製品を製造しており、それに合わせた。(フランジ形状がヨーロッパ的)
ただ、これは後に乗工社製(現IMON)日本型の方をフェロースイスの規格に合わせるということでバックゲージを変更した経緯があり、疑問が残ります。(そのために、輪軸は2規格が存在)

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