2019年01月24日

日本語の ”ファインスケール” という言葉

この題材を扱うようになってから、アクセス数が非常に増えて来た。コメント、メイルをたくさん戴いて、驚いている。

 先に結論を言おう。もう、「ファインスケール」という言葉を使うのをやめよう。理屈を理解している人にとっては迷惑千万である。「軌間が縮尺に近いとファインスケール」と言うべきかは、疑問が残る。「ファインである」という言い方は問題ない。コースに対するファインであることは疑いのない事実だ。

 ファインは細かいだ。美しいという意味もある。それにスケールを付ければ、なんとなく気分が良くなる人がいるのだろう。しかし、米語にはない使い方である。


 コメントを投稿して戴いたEmpirebuilder氏と意気投合したところは多々あるが、その中でも、「線路規格は縮尺を問わず一つである。」というところが大切である。

 HOでも16番でも、On30でも同じ線路規格であるべきなのだ。1/80の線路規格はNMRAの規格と異なるわけがないのだが、これらは違うと思っている人がたくさん居る。

 30年ほど前、JORC(Oゲージの団体)が発足するときに、1/45、32 mmゲージの規格を決めようと言い出した人たちがいて、驚いた。筆者にも声が掛かって、規格委員になってしまった。
「冗談じゃないですよ。NMRAの規格と異なるものを作ったら、皆さんの持っているものは走らない可能性があります。」
と叫んだのだが、全く理解しない人が半分くらい居て、紛糾した。2年くらい訳の分からない事をやっていたようだが、結局何も決まらず(当たり前である)流れた。この時、正しいことを言ったのは、筆者の他に吉岡精一氏だけである。議事録を見ると、とんでもないことがたくさん書いてあった。筆者は、ばかばかしいので、最初の一回しか出ていない。

 その後、筆者の提供した車輪を大半の方が使って、何の問題も起こらなかった。線路はNMRA準拠のものを輸入したり作ったりしている。1/45 と 1/48 の線路規格が異なる訳がないのだ。今でもおかしなことを言う人は、たまにいる。
 輪軸、線路の規格は足し算、引き算で理解できる、小学生の算数なのだ。これが分からない大人がいるというのは一体何なのだろう。

コメント一覧

1. Posted by 森井義博   2019年01月24日 19:23
私は、「輪軸規格と線路規格は一対である」と思っています。
なので、同じゲージであっても、輪軸の規格が異なれば、線路の規格も別途必要と考えています。
NMRAの16.5mmゲージでも、Proto87とStandard HOでは、輪軸、線路共に規格が異なります。NEMのH0規格も16.5mmゲージですがNMRAとは異なります。

日本の1/80 16.5mmの輪軸が、NMRAの16.5mmの規格に準拠して作られているのであれば問題は無いのですが、現実はNMRAに準拠しない日本独自の輪軸が多数販売されているのです。(そもそもNMRAに準拠するという規約が無い)
16.5mmゲージの車輪厚は標準で2.8mmですが、日本の16番の世界では、2.4mm厚とか2mm厚の車輪を使った製品が堂々と市場に出ているのです。
車輪厚が変わることで他の部分の寸法も変わります。
当然、NMRA Standardに準拠したHOの線路とは規格が合わないので、脱線する確率が高くなります。
13mmゲージやOJは、NMRAの範疇外なので、自ら規格を決めなくてはなりません。
1/87 12mmも、販売された当初から輪軸はNMRAのTT規格とは微妙に異なっていた(後で有力1社が輪軸規格を変えたことも影響)とか、市販の日本向け分岐器が、NMRAのTT規格にすら準拠していなかったといった諸般の事情もあり、同じゲージでありながら別途規格化が必要になったのです。
それと、NMRAは世界的な影響力はあるものの、アメリカ国内規格であり、国際規格では無いという認識です。
なので、NMRAに準拠するということでも良いので日本国内向けの規格は必要であると思います。
2. Posted by たづ   2019年01月24日 23:42
森井氏の仰る、「13mmゲージやOJは、NMRAの範疇外なので、自ら規格を決めなくては」は案外原点に帰れば決着が早い気もします。
特に13mmは元々HOの車輪を流用していた16番から派生してきて、別縮尺・同一軌間の規格もないので、NMRA-HOの標準値を基準に軌間差分だけ縮小した数値でよかったはずです。あとからタイヤ幅をいじったりとかしなければ、でしたが。
3. Posted by 中部模型鉄道O・OJ協議会   2019年01月25日 15:44
辞書を見てもfineはあるものの、finescaleの記載はありません。
私はスマートに、またスムーズに走行する模型がfine・素晴らしいと考えます。所詮、実物とは材料、重量等は同じではありません。線路が多少広いとか、車輪が厚いなどという不毛な論議はもうやめにして、素晴らしい走りを目指して考えようではありませんか。曲線、分岐、勾配のあるレイアウトで重負荷で走らせても全く脱線しない鉄道模型を目指すべきです。見てくれなど、些末なことです。
Low-D車輪はそれを実現できる輪軸と言えます。現実の線路規格を完璧に守りつつ、滑らかな走行を楽しむことが出来ます。
fineな鉄道模型とは、まさにこういうことを意味するべきものであると考えます。
4. Posted by 森井義博   2019年01月25日 19:26
たづさんがご指摘のように、13mmは16番ゲージの縮尺と線路幅の乖離に不満を持った人が、16番ゲージを改軌するという形で60年以上前に始まりました。
その後、車輛の細密化に合わせるようにプロトサーティーンという独自規格で薄い車輪が販売されるようになりました。
規格の違う輪軸を、1つの規格の線路で走らせようとする多くの人が試行錯誤されていますが、規格が異なるので、理論上完全に解決できるはずもなく、皆さん苦労されています。
最近では、JMという名前で、薄い(2mm)車輪が規格化されており、NMRA HOの標準的な#110車輪を使用した13mmの輪軸を通すことをあきらめたレイアウトも登場しています。
多分、今更厚い車輪に戻ることは無いと思いますが、気軽な16番からの改軌と、気合いを入れた薄い車輪とで、どう折り合いを付けていくのか気にはなります。
5. Posted by dda40x   2019年01月26日 23:54
13 mmも24 mmも、規格を決めずに来ていることが大問題です。
今までどこにもない線路ですから、当然すべてを決めるべきなのです。「誰かの作品があって、それが走らないと失礼だから」とは、昔よく聞いた話です。

規格を考えずに作られた作品など、無視しなければなりません。いやでも規格に合わせざるを得ない状況をどうして作らないかが分かりませんね。くだらない忖度が、いつまでも解決しない状況を作り出しているのです。

車輪は、規格さえ決まっていればできます。線路はジグを作って頒布すれば解決です。この話は何年も前からいろいろな人に話しているのですが、誰も動きませんね。

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