2019年01月14日

続 fine scale とは

 早速いくつかコメントとメイルを戴いている。そのすべてが筆者が予想していた方達からであった。HOスケールとは何かという計算方法を教えてくださった方もあるが、その程度のことはわきまえている。
 3.5 / 304.8=1 / 87.08 である。有効数字という概念を理解していれば、同じことであるのは自明だ。

 森井氏は非常にいいところを突いて来られた。今回書こうと思ったところだ。先回は、筆者は意図的にフランジ高について書いた。そうすれば、それについてきっとたくさん書き込みがあるだろうと思っていたのだ。
 実は、ファインか否かはフランジ高にはあまり関係がない。フランジ厚さを論じなければならないのだ。厚さを決めると高さは必然的に決まる。この事は殆どの方が気が付いていない。NMRAのおかしなフランジ形状でなければすぐ決まってしまう。

 フランジ厚さが薄くなって、フランジウェイが狭くなるとファイン化するのである。back to back バックゲージは広くなる。Low-Dの形状を決める時は、そこで吉岡氏と意見が一致した。
「そこに気付いている模型人に会ったのは、君が初めてだ。」
と言われた。
 既存の車輪との整合性を保ちつつ、よりフログを狭めることができる。非対称フランジウェイを採用すれば、もっと良くなる。タイヤの厚さは、この際あまり関係がない。

 先回の写真をご覧になった方から、
「ATLASはファインなのですか?」
と聞かれた。ファインではないのだが、横のとんでもない車輪を見ると、ファインに見えてしまう。実はその比較が大切なのだ。
 鉄道模型が進歩してきた過程の中で、コースから脱却してより実感的な車輛、線路へと舵を切ったのだ。現在ほとんどの皆さんが楽しんでいる鉄道模型は、かなりファイン化しているのである。もちろん、Low-Dはファイン化しているが、いわゆるファインではない。走行性能向上を第一目的としているので、譲れないところもあるからだ。
 十分にファインであると感じるのは、コースとの対比をしているからである。
 
 ”fine” と ”ファイン”の違いについては意外な質問を戴いた。これについて、他意はない。お気づきの方もいらっしゃるだろうが、当ブログでは、話題になる概念について最初はローマ字綴りを書き、あとはカタカナで近い発音を示している。

コメント一覧

1. Posted by Tavata   2019年01月14日 18:05
fine scaleというものの定義が英語圏でどうなっているのか気になっています。
日本では車体サイズに対してガニ股な模型が一般化しているため、ファインスケールという言葉を、そのガニ股に対するアンチテーゼとして「車体サイズと軌間のバランスが実物に近いもの」として用いていると思います。その一方で、最近ではNゲージメーカのWebサイトなどで「1/150のファインスケール」つまり定義した縮尺に遵守して作っている、という意味での使用が目に付きます。(もちろん、そのようなNゲージ製品も下廻りなどにかなりコースな部分を内包しています。)
今回のコースとファインの比較からすると、上記の2つ(軌間と車体の大きさバランスが実物に近いもの、数値的な縮尺遵守)とも、言葉の字義から外れてしまっているように感じます。
結局、ファインスケールという言葉は、「他よりも相対的に細かい」という程度にしかならないのではないでしょうか?
2. Posted by dda40x   2019年01月14日 22:35
 イギリスのThe Gauge O Guildが、fineについての詳細な検討をしています。30年ほど前にそれに接し、吉岡精一氏と議論しました。あまりにも我々二人の意見が最初から一致していたので、お互いにびっくりしました。
 それまでは誰もそんなことに興味を払う人がいなかったのです。

 究極のファインは実物の完全縮尺であることは間違いありません。
この稿では「ファイン化」とか「ファインである」という言葉を用いています。コースとファインとの中間よりも、多少なりともファイン方面に行ったところにあるという意味です。英語なら、"finer" という言葉の入った表現を使うでしょう。
 最近のアメリカ、日本の動向は、タイヤ厚を減らす方向です。これは線路を弄らないで車輪だけ弄っているので、結果は悲惨です。Low-Dは既存の規格の線路上で最高の性能を示すようにしました。

「ファインスケール」という言葉は、模型販売業者が使い始めた言葉です。英語にある表現とは定義域が違います。しかし、日本語であると考えると、多少は許せる気もします。それならそういうことを何らかの形で意見表明すべきです。現在の状態では、催眠術か、洗脳に近いと思います。
いつぞやの「パイク」と同じで、言葉の意味を知らない年少者が間違って使うようになると、それは良くないことです。

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