2019年01月10日

鉛合金の鋳物

 コメントを戴いている。

 既存の模型雑誌に出ていた「ホワイトメタル」は、やはりソフトメタルのようですね。 
なんであんなに形が甘いのかと思ったら、収縮が第一要因なのですね。 
この一連の流れだとメーカーと言えど、押し湯を理解せずに作っていたのか、と思いました。 
遠心力や重力を使っていたら、ソフトメタルでもだいぶ出来栄えは違っていたのかもしれません。

 内容が、いま一つ掴み切れないが、おっしゃりたいことは分かる。鋳物の中に形が良くないものがあり、それが収縮によって角が出ていないということなのだろう。筆者は現代の日本製の部品を知らないので何とも言えないが、そういうものもあるのだろう。昔のことを言えば、床下器具のぼてっとした部品は押し湯が足りなかったのは明白だ。材料は活字金ではない安価な鉛合金を用いている。柔らかく、ニッパーで切ると、ねちっとする。活字金はぱちんと音が出て切れる。
 
 最近の部品は非常に細かくできているものが多い。それは遠心鋳造による。ホワイトメタルの部品はほとんどこの方法による。ゴム型を作る。円盤に放射状に作った原型をゴムに埋没し、ゴムを二つに分ける。原型を取り去り、その放射状の空洞部に遠心力で熔湯を流し込むと数秒で固まる。それをゴム型から取り出して、枝を切れば良い。枝の部分は融かして再利用している。
 この方法では圧力が大きくなるので、ゴム型の隅々まで湯が廻り、部品の角が完璧に出る。この遠心鋳造による方法は、ロストワックスによるブラス鋳物に比べ、はるかに安価である。


dda40x at 01:10コメント(2)鋳造 | 材料 この記事をクリップ!

コメント一覧

1. Posted by pointscale   2019年01月10日 02:31
「活字金はぱちんと音を立てて切れる」で思い出したことがあります。
もう30年近く前、活版印刷所で職人が本のページを組んでいるのを見ていました。表組みが入る場合、植字工はさまざまな厚さの板を、表の罫線の長さにパチンパチンとハサミで切って、活字組みの中にはさみ込んでいました。板厚がそのまま罫線の太さになったのです。そういう使い方もあるので、粘らない材質である必要があったのですね。また、活字はたくさん印刷すると紙との摩擦で摩耗していきますが、活字金はホワイトメタルより、はるかに摩耗耐性がありそうです。
2. Posted by dda40x   2019年01月12日 20:49
活字金はとても硬く、紙に擦りつけられても減りにくいのです。
昔、仕事で印刷所に行ったことが何度もあります。鉛活字の入ったトレイを持って、植字工がやってきました。彼の二の腕には入れ墨がありました。
こちらの指示が分からないので、著者に直接聞きに来たのです。大きな声で「先生!」というので驚きました。
あとで聞いた話では、彼は服役していたことがあるらしく、更生してこの印刷所で働くようになったのです。勤務成績は良く、保護司も喜んでいました。
実は刑務所の中では、看守のことを「先生」というのだそうです。

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