2018年11月15日

HO scale キット

HO and O scale UP cabooses HOのキットが発掘された。おそらく35年ぶりに日の目を見たのである。筆者が組んだ唯一のHOキットで、ある方に進呈しようと思って購入したものだ。ある程度出来たところでアメリカに行ってしまい、そのまま忘れていた。その方は既に他界され、行き先がないので、博物館で大きさの対比の指標にするつもりだ。

 後ろにあるのはOスケールのカブースである。相似形だ。やはり、HOでは鋳物のざらつき、側面の板張りの様子などが、これ以上細かくできないので拡大すると良くないだろう。

 ここまで出来ていたので、少し手を入れれば完成する。問題は、色をどうするかだ。ディカルは二色入っていた。一つは黄色ボディ用、もう一つは red car 用である。この "red" が問題なのだ。上の写真で、模型の下敷きになっている説明書の写真に注目されたい。車体色が暗いので赤だと思う人も多い。

 説明書を見ると、Scalecoat の caboose red を塗れ、とある。これはおかしい。UPの red caboose は赤くないのだ。1948年以前は boxcar red いわゆる鉄錆をもとに作った茶褐色の顔料である。その辺の普通の boxcar の茶褐色である。この間違いがアメリカ中に広がり、一時期製造元のBob Weaver氏は釈明に追われた。塗り直す時にはディカルを無償提供したと聞いた。
UP red caboose この写真はAjin製のブラスである。プロトタイプは鋼製カブースである。この色は正しい。台車は未交換である。

 アメリカの鉄道界で "red car" という言葉には二通りの意味がある。いわゆる赤とこの茶褐色である。 あちこちでこの種の間違いはある。日本でも赤を塗ったUPカブースを持っている人は居る。Champ のディカルの説明書にも、"red car" とあるからだろう。罪作りな話だ。 


コメント一覧

1. Posted by Tavata   2018年11月16日 08:15
カブースの色の勘違いは、日本のぶどう色と似たような話に聞こえました。出典がWikipediaなので信憑性に疑問はありますが、以下のようなエピソードもありました。

「一般的な「ぶどう色」は赤紫色系統の色であるが、本色は赤紫とはかけ離れた茶系の色である。このため、1998年には身延線全通70周年記念として115系電車が身延線デビュー当時の「身延色」(赤2号、だいたいワインレッド系の色)に復元される企画の際、広報文で「ぶどう色の電車」としていたため名古屋工場が色を勘違いして電車をぶどう色2号に塗装して登場、現地で塗装ミスが発覚して再度塗り直しのため工場に入場、企画が一時中断する事件も起きている。」
(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ぶどう色2号)

また、JR北海道が深紫の客車を蒸気運転に使っていたときはたしか「巨峰色」としていたと記憶しています。

色はネーミングによる誤解だけでなく模型の塗色というのはとても難しいですね。模型の大きさ、照明の違い、塗膜の相対的厚さ、艶の見え方、どれも実物と違います。そもそも光線の波長はスケールダウンしません。
かなり前のRM Models誌に、実物の塗料(ぶどう色2号)で模型(1/80の電気機関車)を塗装するという記事がありました。腕の立つ方が塗ったので、さほどの違和感は無かったものの、それでもボテっとして、ツヤツヤ、暗めの雰囲気に仕上がっていたと記憶しています。
OスケールとHOスケール、同じ塗装をしても雰囲気は異なってくるでしょう。
2. Posted by dda40x   2018年11月19日 07:07
コメントありがとうございます。

色の問題は本当に難しいですね。言葉と色とが、一対一に対応していないからでしょう。
また、塗料素材そのものが本物とは違います。
たとえば顔料は、天然素材の場合はある程度の大きさがないと発色しません。細かくしていくと色が変わってしまいますから、ここでも模型には模型の理屈が必要です。
実物関係の人は、その辺のことに無頓着な場合が多いですね。

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