2018年09月24日

Kemalyan氏

 ケマルヤン氏は、走る鉄道模型の開発に貢献した人である。造形も素晴らしかったが、様々なアイデアを鉄道模型に応用した。
 初期の段階においても、ウォームを機械で削り出したものをそのまま使うな、と指示したらしい。必ずバフを掛けて、表面をつるつるにせよと言ったのである。要するにウォーム歯車の損失の大部分は摩擦損失であることを知っていたのである。効率を上げるには、これに勝る方法はない。

 台車では、軸を細くせよ、軸に熱処理をせよ、という指示も出している。当時の標準は軸が 3.2 mm径、あるいは 3.0 mm径であったところを1.5 mmにした。細くすれば仕事量が減り、摩擦損失は小さくなるのは当然であるが、誰もしなかった。

 この車輪のフィレット半径を大きくしたのは誰なのかが知りたかった。それは、意外にもカツミの高橋 淑氏であった。
「理屈は分からないが、とにかくフランジが当たらなければ抵抗は減るだろうと思った。」とのことである。正解だが、これ以外にはその応用例がなかったのは残念である。

KTM trucks USA version 台車はアメリカでよく見る、小物入れの透明ケースである。スポンジは日本のものとは手触りが違う。30年以上経っても劣化していない。
 日本からは裸で送って、アメリカで箱に詰めたらしい。 


コメント一覧

1. Posted by YUNO   2018年09月25日 04:27
この写真の台車は何ミリゲージですか?
昔の製品にしては、造形がほどよく細かくて整っていますね。
そう言えば昔の国産HOはプレーンの軸端がどんどん摩耗して細くなり、折れる事故がよくありました。
2. Posted by dda40x   2018年09月25日 05:03
当然32 mm のOゲージです。
軸が減るのは潤滑の問題ではないでしょうか。
3. Posted by 中部O・OJ同好会   2018年09月25日 15:21
毎回ブログを楽しく拝読しております。
ケマルヤン氏のことを広く模型人へ知らせていなかったことは、メディアの責任でしょうか。今回のブログで私たちは彼とdda40x氏に大いに感謝しなければならないと思います。
熊田貿易の製品は私が知り始めたころから(20年以上前)既に軸端は1.3 mmになっていました。カツミはOJを Φ2で製品化しました。稲見、他社も Φ2です。
HOでは、現在鉄軸のMPギヤでもΦ1.5です。もっと細く出来そうです。
HOで軸が摩耗して折損した例は近くの人にはいません。もちろん長時間の運転前には給油しています。
カツミは良い製品を供給したことについて、胸を張ってもっと宣伝すべきではないでしょうかね。
4. Posted by dda40x   2018年09月26日 08:47
ヨーロッパの製品は70年代から、OスケールでもΦ1の製品が多いです。熱処理してあって、硬く、曲がりません。相手は含油合金で摩擦が少なくなっています。
さすがに落とすと折れますが、普通の使用では全く問題ありません。私もその方式を採用しようと思いましたが、ステンレスのピヴォット+デルリン台車ならはるかに簡単で性能が良いことが分かりました。
軸重が100 gwより大きくなるとボールベアリングの勝ちです。また、Φ1ではもたない事もあるでしょうね。

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