2018年08月05日

2-truck Shay

 PFMの極めて初期の製品に 2-truck Shay がある。筆者が祖父江氏に最初に会ったときに見せて貰った。その時は単なるHOのシェイだとしか思わなかったが、そのうちにそれがHOの最初のプロダクションモデルであると気付いた。再度じっくり見せてもらった。(写真は上のリンクの一番下の方にある。)

 Oゲージのものとは伝導方式が違う。細いウォームをドライブシャフトに取り付けたウォームホイールに、斜めに裏側から当てている。ウォーム軸は片持ちである。うまい工夫だな、と感心した。しかしながら、祖父江氏は、
「3気筒のは、真ん中のヴァルヴギヤは動かねえんだ。インチキなんだけど、これでいいってんだから、しょうがねえよ。」
とぼやいた。
 その機関車は祖父江氏の設計である。その試作品を保管していたのだ。

  あと2,3輌のHOモデルがあった。ドイツ型の4気筒の機関車は、内側まで作られていた。プロダクションモデルでは、内側は省略されていたそうである。多分、ご自身の設計のものだろう。ギヤは外してあり、押すとするすると走った。

  既に当時祖父江氏は50歳になろうかという時で、「老眼で、もうHOは見えやしないよ。」と言っていた。それから30年以上、彼はより進歩した模型を作り出したのだ。

 このシェイのギヤトレインの設計は、その後の United の標準仕様となった。生産総数は万の桁であろう。もし祖父江氏がいなかったら、様々な点で大きな違いが生まれたことは間違いない。

コメント一覧

1. Posted by 01175   2018年08月07日 06:44
 手許にもありますがFulgurex向けに1968年に製造されたバイエルンのS2/6が件の「ドイツ型の4気筒の機関車」だと思います。内側のシリンダー廻りは省略されていますがバルブロッド周辺が表現されていて多少は空隙を埋めています。時代的に先駆をなすものではないかと思いますが、カンモーター(メーカー不明)を使用しているので12ボルト時150ミリアンペア程度の低電流で走ります。また、特筆すべきはヘリカルとスパー・3段のギアトレインで駆動機構が目立たないように工夫されていて繊細なスポークの大動輪の景色が活きるようになっています。
 スポークの景色を活かすためにマスプロのドイツ型蒸機模型はテンダードライブが多いのですが、動輪が駆動されていないということに対する嫌悪感をドイツ人も払拭できたわけではないようで「モーターは機関車内」という売り文句はドイツの鉄道模型雑誌の広告で良く見かけました。祖父江氏と同じ手法でギアトレインを隠して動輪を駆動するようにした製品が出始めたのは1980年代中頃からです。
2. Posted by dda40x   2018年08月11日 00:04
詳細な情報ありがとうございます。
まさにその通りでありまして、S2/6です。
動きがスムーズで、逆転器まで動きました。
宝石のような機関車でした。写真を探しています。

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