2018年07月22日

一次情報

 最近始まったブログ「米国型鉄道模型とモダンジャズ」は、興味深い。そのなかに、Don Drew氏の回顧録 ”Fit for a King”がある。Drew氏はPFMの経営者であった。その感想は?と問われると、やや複雑である。英語を日本語に置き換えたことに問題はない。なかなかの名訳である。問題はその回顧録である。

 4,50年ほど前、朝日新聞に連載された”マッカーサー回想録”を思い出す。それを読んで、父や叔父は、「嘘が多い」と言っていた。回顧録は、自分の都合の良い方向に書いてあるのが普通である。失敗したことは小さく、成功したことは大きく書く。相手方の話も同時に読まねばならない。しばらく前に出た瀬島龍三の本などと照らし合わせると面白いのだが、そういうことをする人は少ないようだ。 
 
 さて、筆者は日本のブラスの歴史には少なからず興味がある。たまたまその最後の時期に日本とアメリカの両方の関係者に会っているので、その時の聞き取りメモ、録音を持っている。いずれまとめようと思っていたのだが、先週、Ug氏(日本人)が連絡してきて、知っていることを発表するよう促された。とりあえずこれに関連したことだけでも、発表しよう。

 最近はインターネットの発達で、あちこちを検索して、情報を得やすい。それを並べると、いかにもそれについて研究したような気になってしまう。それは二次、三次の情報であって、いずれAIが進歩すると、瞬く間に集めてくれる程度の情報だ。殆ど価値はなく、自己満足の範囲を出ない。

 筆者は一次情報 primary information にこだわる。一次情報でなければ価値がない。Tom Harveyの記事、祖父江氏井上豊氏伊藤 剛氏伊藤英男氏の記事を書いているのも、それらが一次情報だからだ。


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コメント一覧

1. Posted by northerns484   2018年07月22日 23:40
参考になるかはわかりませんが、ちょっとした私の経験を書きます。
しばらく前に担当した仕事の関係で、いろいろな有名な事故の調査報告書を読みまくっていた時期がありました。まぁ、この種の報告書が本当の意味での一次情報かといわれれば違うのでしょうが、物的証拠の正確な記録や、異なる立場の人の証言を第三者として丹念に拾い集めていると言う点で一次情報に最も忠実なものであるとは思います。
これらの報告書を読み込んで、記載されている推定原因や事故に至る背景を自分なりに咀嚼すると、広く報道されている原因や解説とは異なる点が見えてくることがありました。それらの報道や解説が間違っているというつもりはなく、ただ、可能な限り一次情報に近づいておかない限り、自分なりの責任を持った説明や議論ができない、というのがこのときに再認識したことでした。
2. Posted by dda40x   2018年07月24日 21:05
 コメントありがとうございます。
 このブログに書いてある様々な情報は、ほとんどが一次情報です。先日の家畜車の内張は木が良いとい話も、UPの乗務員だった友人から聞いた話です。
 このような話はどの本を見ても、まず載っていないと思います。現場では切実な話だったに違いありません。

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