2018年02月15日

続 困ったユニヴァーサル・ジョイント 

 先回の記事に対し牛越氏から送られてきたコメントには、恐れ入った。このブログ始まって以来、最大の衝撃を受けた。旧製品は3種3個の部品からなるようで、「それらの中の同一のものを組合せると、対称的なものができる」というアイデアだ。非常に賢い解決方法である。牛越氏には感謝する。これを広めるべきだ。

 しかし、メーカーはどうして3種作ってしまったのだろう。何かむなしいものを感じる。

 先回の写真を使って解説しよう。

ABC これは最初の状態である。仮に左からA,B,Cと呼ぶことにする。もう一組あるから、これらをばらばらにしよう。中間軸の B はひねることができない。

ABA 次に、 A に B を挿し、そしてもう一つの B を挿す。これで第1組の完成である。


CBC その次は、C に B を挿し、次いで C を挿す。これが第2組である。こうして正しいものが二組完成した。

 
 実に賢明な方法で、作り直す必要はない。生産する時はとりあえず C を作るのをやめるだけで済むという訳だ。 売るのはA-B-A だけにすれば良いということだ。


nakazawanakazawa2 最初のコメントを戴いた中澤氏から、写真が送られてきた。形が変わっている。既に型を変更して、スプライン軸が片方の部品と一体になっているように見える。
 誰かから指摘を受けて直したのだろうが、それが公表されていないというのはおかしな話だ。

 写真を探すとイモンのウェブサイトにもあった。これは位相が間違っている。市場には、かなりの間違った製品が在庫されているものと思われる。エンドウは、とりあえず市場にあるものすべてに、この方法を知らせる紙を添えるべきだ。それによって企業のイメージを向上させることができれば、却って大きなプラスとなろう。今のままではいけない。


 railtruck氏からお知らせ戴いたウェブサイトの最下行には、正しいことが書いてある。"constant velocity" という言葉が使ってあるのが、すばらしい。 どうして日本の模型界にはこのような”常識”がないのだろう。おそらく、走らせている人の数が少ないということに起因している。走らせていなければ気が付かないことだからだ。外見しか興味がない人の比率が多いのだろう。
 ある程度の編成を牽いて曲線のある勾配線を走らせれば、如実に差が出ることである。

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コメント一覧

1. Posted by もんたろう0321   2018年02月15日 18:34
毎度の更新、頭が下がります。
この件でもそうですが、正しい設計を知らなければ気付くことさえ出来ません。

最近思うのですが、昔から鉄道模型をやってる方には常識的な知見でも、私のように最近鉄道模型の魅力に目覚めた者にとって、鉄道模型工作の知見を収集するだけでも大変難しいと感じております。
鉄道模型工作について纏まった書籍は古すぎて入手困難で内容も古く、模型雑誌等で得られるものは断片的です。
ネット上の知見も参考になりますが、断片的なことに変わりはありません。

このような現状が鉄道模型工作離れを助長しているのではないでしょうか?
dda40xさんのような鉄道模型工作知見にも優れた方から「鉄道模型工作マスターブック」的な本が出れば、少しは状況が改善するかと妄想します。
現状、労力に見合う対価が得られるとも思わないので、そのような本が出ることも無いのでしょうが。
2. Posted by dda40x   2018年02月15日 21:12
コメントありがとうございます。
どのような分野でそれをお望みですか。
近々、ある程度のことをまとめた本が仙台の今野氏のグループから出ます。リクエストがあれば、その内容を盛り込みたいと思います。
3. Posted by たづ   2018年02月18日 20:43
Bはひねれないとのことですが、改造に際しては分解して90°従来と位相を変えるのでしょうか?あるいは私が思っているのと違う場所でA・CとBの境目があるだけのことでしょうか。

4. Posted by dda40x   2018年02月18日 21:02
現行のものと過去のものとは全く違うもののようです。
この話は過去のものについての話です。しかもモータに取り付ける側をAと呼んでいるようで、その穴のサイズは2.4、2.0、1.5 mmと三つあるそうです。
現物を見せてもらいました。入れ替えてうまく行くのは 2.0 のものだけであることが分かりました。その他のサイズは入れ替えると穴が軸に合わないのです。
5. Posted by 牛越憲治   2018年02月22日 14:24
私が位相を合わせたのは古い製品です。

本来1種類で済むはずの部品Bが位相が違う2種類あるため位相がずれています。

両軸駆動の場合はモータ側の穴径が2.4mm、1.5mmの場合もボールジョイントの部分でモータ側Aとシャフト側Bをばらしてもう一セットのギヤ側Bと入れ替えれば位相が合います。

片軸駆動の場合は相方があれば交換可能ですが、相方を探す手間を考えると位相が正しい製品に交換するほうが確実です。

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