2017年12月09日

困った3条ウォームギヤ

 最近3条ウォームギヤに出会うことが多い。模型人の友人が見せてくれるのだ。しかし、少々頭が痛い。

 動かないと言って、筆者に文句を言う人が居る。そう言われても、その設計には関与していないのだから、文句を言う相手が間違っている。
 模型用3条ウォームは筆者設計のもの3種、某模型店製の2系統しか国内にはないと思っていたが、もう一つあった。それは後述するが、出来が良くて、ちゃんと逆駆動できる。

 HO 用のものは2条で以前話題に上ったが、2:30という割り切れる歯数で感心しない。
 今回見たのはO用のものである。動かないというのでそれを見ると、進み角が小さい。ウォームギヤの径が大きいからだ。3条であるのに進み角が普通の1条と大差ないのである。これではだめである。

 筆者が発表した記事には全ての情報が詰まっている。
 進み角を大きくすること、材質を異にすること(快削鋼とリン青銅)、潤滑油は二硫化モリブデンを含むものを使うこと、ギヤ比は互いに素にすること、スラスト・ベアリングを使うことである。
 それらをすべて守れば、必ず正しく動く。しかしながら、そんなことは何一つ考えていない。真似をするならすべて真似をすれば良い。こちらは特許申請していないのだから、直接問い合わせて来てもよいはずだ。喜んで教えただろう。間違ったものが世に出て、それが本家の評判を下げているとは思わなかった。いい迷惑だ。

コメント一覧

1. Posted by 一式陸攻   2017年12月09日 13:22
「学ぶ」の語源は「真似る」と聞いたことがあります。
三条ウォームに関しては表層だけそれらしくして中身は全く成っていない、真似るにすら到達していないものが随分あるように感じます。
2. Posted by たづ   2017年12月10日 12:46
逆駆動できないほど進み角が小さいんであれば、何のために込み入った多条ウォームなんでしょう?
HOのの2条は小ささからそうなったんでしょうか。2条だと、どの数も小数点第1位で割り切れてしまいますが、この歯数比は「1:整数」でなければOKという程度なんでしょうか、それとも本来は循環小数になるべきでしょうか。
3. Posted by dda40x   2017年12月13日 11:15
 互いに素ということは、共通の素因数を持たないことで、割り切れて整数にならないことです。英語ではmutually indivisibile です。
 昔ある掲示板にこれを書いたら 、「”A is prime to B” だ。数学でこれを知らない奴はモグリだ。」と書かれましたが、何も間違っていません。会話では良く出て来ます。数学の論文の事は知りません。了見の狭い人は結構いるのです。
 さて、どの歯も異なる歯に当たるようにするためには何をすべきかと考えれば、自明でしょう。

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