2017年10月24日

続々 pine wood soap-box car

 どうしてこのような話を書くのかというと、鉄道模型は走らねばならないからである。見かけがよく出来ていても、牽けない列車では良くない。
 よく走り、壊れず、脱線しない。この三つがないと面白くないだろう。物理的な考察は必要だ。

 pine wood car derby でも全く一緒だ。
「形は素晴らしく、色も凝った仕上がりにしてある。素晴らしい流線形にしてある。でも走らない。」では駄目だろう。
 個別の理論はあちこちで聞く。「車輪とレイルとの接触点ではヘルツ応力が・・・」とか、様々な蘊蓄を聞くが、模型には関係のない話だ。
 様々な工学的知見は、その応用される領域では考慮せざるを得ないが、模型のような小さな力しか掛からないところで、そんな話をしても仕方がない。このような蘊蓄を語る人の模型が素晴らしいかというと、それとは関係なさそうだ。筆者も本物の様にレイルを内側に傾けると良い事があるかと思ったが、実験してみると、まったく変化はなかった。

 車を流線形にすると速くなるか、というのと同じだ。この程度の速度では真四角の車でも結果は同じである。何の効き目が大きいかということを見つけ出せないと、問題は解決しない。 


 先日例の数学者と久しぶりに会って話をした。よもやま話の中で、突然微分方程式の話をし始めた。彼曰く、
「話の中で、相手が『微分方程式で解かないとダメなんだ。』とか言い始めたら、その人の話は疑ってかかったほうが良い。」と言う。

 あまりにも唐突な話で付いていけなかった。
「そうなのかい?」
「世の中のほとんどの現象は、頭を使えばそんなものを使わなくても解けるし、微分方程式の大半は解けない。近似値しか求まらないんだ。話をごまかすためにその言葉が出てくるんだよ。気を付けるべきだ。」
 彼がそんな話を突然振ってきた背景も話してくれた。

 そうかもしれない。思い当たる話は筆者にもある。その件は、自分自身で微分方程式なしで単純な解析問題として解けたのだった。

 関西合運と自動車レースは関係なさそうだが、大いに関係があった。

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コメント一覧

1. Posted by Tavata   2017年10月24日 12:42
微分方程式という時点で「解が出ない」と言うようなものですね。
微分というだけにローカルな事象を示しているだけですから、それで全体像が分かる方が不思議です。
(微分方程式から未来を解いてしまうニュートン力学は凄い!)

そういう意味で、どちらかと言えば「積分値」を近似値でも良いので何とかひねり出すことが大事だと思います。

今回のレースで重心を後部に持ってくるのは、結果からトップダウンで考えた方法論の帰結ですね。
(位置エネルギー自体が重力の積分値ですし)
2. Posted by dda40x   2017年10月28日 19:17
確かに、ニュートン力学は簡単ですね。
F=maからすべてが導き出せるのは痛快でした。
但し、すべて質点と考えたときは単純ですが、形ある物体があると複雑になり、それに材料が係ると混沌としてきます。
さらに大きさの変化があるのが模型ですからね。
どのファクタが効いているのかを考えないと、ファンタジーから抜けられなくなります。

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