2017年10月08日

pizzacutter

 4日のクイズの答は、表題のような形をした、炭素棒ハンダ付けの回転電極である。長いシルとかヘッダを連続して付けることができる。実に調子が良い。コン氏に材料を作って戴いた。あとは自作である。 コメントは本日公開した。コメント以外にもたくさんの方からメイルを戴いた。

 不思議なのは、皆さんは現物をご覧になったことがない筈なのに、正解を出されたことだ。黒いものはグラファイト(炭素)で、電線が付いているから、推理によって答を出されたのだろう。お見事である。

 グラファイト・ディスクは今野氏に作って戴いたのだ。大きさは直径80 mmである。軸穴は Φ10でお願いした。Tavata氏のコメントにあったように、中心部に電流が集中するので、電流が分散するように径を大きくしている。
 軸は旋盤で挽いたΦ9.2のブラスで、0.8 mmの隙間に0.4 mm厚のブラス板を丸く曲げたものを圧入して、接触を確保している。ただ廻っているだけでは、ここが熱くなってしまう。軸にはフランジが付いていて、ネジで締めてあるから、接触面積は十分だ。

 先々回の写真の緑の線は仮のものである。現在はもっと太いテフロン線で接続してあるから、耐熱性は十分だ。製作中の客車のシルとヘッダをハンダ付けする時に用いる。
 ハンダめっきしておいて一端を曲げて引っ掛け、引張りながらゴロゴロと押すと、相手が薄ければ秒速 5 cmでハンダ付けが完了する。隙間が全くない完璧なハンダ付けである。動画を撮る必要がありそうだ。

コメント一覧

1. Posted by dda40x   2017年10月08日 19:23
ワークとの接触部分の面積は、せいぜい1平方mm程度でしょう。その部分の接触抵抗は大きく、対する軸近辺の接触面積はその20倍程度です。すなわち接触抵抗は大半が、ワークとの接触面にあり、電圧はそこだけに掛かると言っても過言ではありません。したがって、殆どの発熱はワークとの接触部分で発生します。

皆さんのご心配通り、単純な軸にグラファイト円盤を嵌めたものですと、そこが熱くなります。
ジャーナル部はこの写真では見えませんが、十分に大きな挽物です。
設計時には上記のことをを念頭に置きました。結果は上々です。

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