2017年07月29日

続 転車台 

indexing インデックスの部分は、この部分だけは作ってある。例によって荒っぽい作りだが、機能のみを考えればこれでよいのだ。
 廃金属回収屋で入手した砲金のブロックと角棒である。これだけで1 kg弱ある。角棒はペンキが塗ってあったので、ブレーキフルードで剥がし、打痕を削り落とした。フライス盤に銜えて溝を掘り、ボールベアリングが嵌まるようにした。

 剛性がなければならないので、大きな材料を用いている。まともに買ったら高いはずだ。

 ボールベアリングをネジで留めるのは正しいやり方ではない。心が出ないからだ。タップというものには、ネジ溝が一つしかないから、均等に切れて行く筈がない。どうしても、フレが出る。
 本当はピンを植えるべきだが、あえてネジにした。一つしか作らないので、現物合わせで中心をずらせば良いのだ。厚肉パイプをフライスで削って、偏心スリーブを作る。それを嵌めて少しずつ回し、ちょうど良いところで接着する。簡単である。角棒の出入りは正確に直角でなくても良いので、気楽なものだ。

 この角棒が滑らかに出入りすれば良いので、この工作はできあがりだ。問題は先端だが、見通しが付いた。
 外径1/8インチの鋼のロッドがないので、アメリカで探さねばならない。日本ではインチ材が本当に手に入りにくい。削り出せば良いと言っても、ドリルロッドには敵わない。

 

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コメント一覧

1. Posted by 一式陸攻   2017年07月29日 07:35
ネジではフレてしまうというのを知らず、意外でした。
パイプを使う方法は面白いですね。偏心スリーブは興味深いです。

2. Posted by たづ   2017年08月05日 21:54
今やインチ材が手に入りにくい、というのは全く知りませんでした。
合板などのように元のインチで出来た寸法をメトリックに読み替えた由来の規格が多いと思っていたのですが、読み替えから純粋にそのメートル寸で作ったものに置き換わっているんですかね。
3. Posted by dda40x   2017年08月06日 00:26
建築関係には、インチ規格が数多くあります。水道管とか電気配線器具の規格はほとんどインチ規格です。建築用ボルトナットは今でもインチが主流です。
しかし、インチのドリルロッドは在庫している店はまず見つかりません。
4. Posted by dda40x   2017年08月06日 00:31
偏心スリーブは、井上豊氏からの知識です。作るのが簡単で効果的です。
ただし、機械を持っていないとできません。

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