2017年07月17日
あるコメント
先日、このようなコメントが入った。
「ハンダの流れ方や、6か所ある梯子の造形やら、雑な工作ですね。スクラッチビルドを「しない」と言うより、正直に人並みの工作は「できない」と言った方が良いのでは。 」
なかなかの自信家なのであろうと推測する。ただ、読解力には大きな疑問符が付く。このブログを最初から読めば、全くの見当違いである事はすぐ分かるはずだ。
筆者は外見にはそれほど拘らない。塗装することが前提だから、キサゲでハンダを削ってぴかぴかにするようなことはしない。また、内側にはいくらハンダが見えていても、削らない。ただ、接着面には100%ハンダが付いていることが条件だ。
このコメント主はOスケール (OJではない)の客車を持ったことが無いことは明白だ。1.5 kg〜2 kg以上もある客車をわしづかみにすると 、ハンダ付けが外れることがある。経験上一番多いのは、面積の大きな荷物扉である。だから厚めの板を用いて、完璧な、水も漏れないハンダ付けをする。窓ガラスは、アクリル板をアングルに嵌めておく。接着では剥がれるからだ。
ブラスの板はクズ屋で買ったものだから、錆びて汚いが、気にしない。塗れば全く問題ないし、錆びているものの方が塗装が剥げない。フェルト・ペンで書いた文字はシンナで拭いて、塗装する。プライマは無くて良い。
梯子は片足しか付けてない。最終的な完工時には両足付けるが、作業中は曲がりやすいので、直しやすい状態のほうが良いのだ。中段のハンダはすべてが完成した時に削り取る。頑丈でないと作業中に壊れてしまう。今回も撮影直前に落としたので、一部の部品が落ちている。しかし、机の高さから落としたのだが、本体にはまったく被害はなかった。
コメント主は、店で売っているキンピカの完成品のようなものが理想だ、と考えているのだろう。ところがこの博物館では、よく走り、多少の事故でも破損しないことが最優先だ。20輌編成の客車が30 kg以上もあるとは、見当もつかないだろう。床板のセンタ・ビームはあのような形でないとビビリが出る。1.5 mm厚のチャネルを付ける時に、完全なハンダ付けが必要なのである。はみ出さないようにできるものなら、お見せ願いたいものだ。長さ464 mm、幅63 mmの車体を、0.8 mmと1 mmの板で作ってみれば、いかに不見識なコメントであるかが分かるだろう。実際に作れる人はこのようなコメントは書かない。
(自己)相対性という概念がある。自分が社会の中でどのような位置を占め、何ができて何ができないかを知ることだ。それができる人が大人である。すべての鉄道模型人にそれを要求するのは、無理なことなのだろうか。
「ハンダの流れ方や、6か所ある梯子の造形やら、雑な工作ですね。スクラッチビルドを「しない」と言うより、正直に人並みの工作は「できない」と言った方が良いのでは。 」
なかなかの自信家なのであろうと推測する。ただ、読解力には大きな疑問符が付く。このブログを最初から読めば、全くの見当違いである事はすぐ分かるはずだ。
筆者は外見にはそれほど拘らない。塗装することが前提だから、キサゲでハンダを削ってぴかぴかにするようなことはしない。また、内側にはいくらハンダが見えていても、削らない。ただ、接着面には100%ハンダが付いていることが条件だ。
このコメント主はOスケール (OJではない)の客車を持ったことが無いことは明白だ。1.5 kg〜2 kg以上もある客車をわしづかみにすると 、ハンダ付けが外れることがある。経験上一番多いのは、面積の大きな荷物扉である。だから厚めの板を用いて、完璧な、水も漏れないハンダ付けをする。窓ガラスは、アクリル板をアングルに嵌めておく。接着では剥がれるからだ。
ブラスの板はクズ屋で買ったものだから、錆びて汚いが、気にしない。塗れば全く問題ないし、錆びているものの方が塗装が剥げない。フェルト・ペンで書いた文字はシンナで拭いて、塗装する。プライマは無くて良い。
梯子は片足しか付けてない。最終的な完工時には両足付けるが、作業中は曲がりやすいので、直しやすい状態のほうが良いのだ。中段のハンダはすべてが完成した時に削り取る。頑丈でないと作業中に壊れてしまう。今回も撮影直前に落としたので、一部の部品が落ちている。しかし、机の高さから落としたのだが、本体にはまったく被害はなかった。
コメント主は、店で売っているキンピカの完成品のようなものが理想だ、と考えているのだろう。ところがこの博物館では、よく走り、多少の事故でも破損しないことが最優先だ。20輌編成の客車が30 kg以上もあるとは、見当もつかないだろう。床板のセンタ・ビームはあのような形でないとビビリが出る。1.5 mm厚のチャネルを付ける時に、完全なハンダ付けが必要なのである。はみ出さないようにできるものなら、お見せ願いたいものだ。長さ464 mm、幅63 mmの車体を、0.8 mmと1 mmの板で作ってみれば、いかに不見識なコメントであるかが分かるだろう。実際に作れる人はこのようなコメントは書かない。
(自己)相対性という概念がある。自分が社会の中でどのような位置を占め、何ができて何ができないかを知ることだ。それができる人が大人である。すべての鉄道模型人にそれを要求するのは、無理なことなのだろうか。
コメント一覧
1. Posted by ハンダ付け見習い 2017年07月17日 09:12
このブログの愛読者です。このコメント主がどのようなご経験の持ち主かわかりませんが、ただ汚い、と指摘するだけではなく、「できない」と技術や能力に言及しているところに、コメント主の底意地の悪さを感じ、人間性を疑います。このブログを読んでいれば、また、様々な他の記事の写真を見れば、ブログの筆者の技術や経験はよくわかるはずです。このようなコメントは、むしろコメント主の技術や経験の浅さが露呈する結果になるので、やめた方がいいですよ。
2. Posted by brass_solder 2017年07月17日 17:48
やっぱり安心して持てる事は重要ですね。
昔の16番製品は真鍮板が薄かったので、荷物車はよく扉周辺が歪んでいました。
荷物扉前後のアングルが過大に欠き取られていたのも原因だと思います。
梯子の造形にケチをつけていますが、市販のロストワックス部品をポン付けするよりも、なんぼか上等ですよ。
我々ファンは収支を気にするメーカ様ではありませんから、ハンダなんかケチらずにガッチリ付けたいと思います。
昔の16番製品は真鍮板が薄かったので、荷物車はよく扉周辺が歪んでいました。
荷物扉前後のアングルが過大に欠き取られていたのも原因だと思います。
梯子の造形にケチをつけていますが、市販のロストワックス部品をポン付けするよりも、なんぼか上等ですよ。
我々ファンは収支を気にするメーカ様ではありませんから、ハンダなんかケチらずにガッチリ付けたいと思います。
3. Posted by コン 2017年07月17日 22:59
いつもこのブログを愛読し、ハンダ付けに関して沢山教わりました。コメント主氏は真鍮板が汚れている事と車体内側にハンダが盛られていて見苦しいという見解のようですが、全くのお門違いですね。そのハンダ付けを見てスクラッチが出来ない等は言いがかりでしょう。近作の凸電はスクラッチで、大変すばらしいものでした。またコメント主氏はスクラッチ至上主義のようですが、適切にパーツを使い上手に作品を作るということの重要性を理解されていないようです。dda40Xさんはその気になればスクラッチビルドを完璧にこなせる方であり、現在はその必要がないのでやらないだけという事ですよね。
4. Posted by dda40x 2017年07月19日 20:08
皆さんコメントありがとうございます。
くだらないコメントに時間を割いて下さり、感謝しています。
今さらながら、載せるべきではなかったと後悔しています。
くだらないコメントに時間を割いて下さり、感謝しています。
今さらながら、載せるべきではなかったと後悔しています。
5. Posted by Empirebuilder 2017年07月21日 09:53
ある完成品、キットメーカーの方が言っていました。クレームが多いのは実際に作らない人で、工作している人は文句は言わないと。
ネットの影響か、頭で(お金で?)模型をする人が増えているようです。工作の実態がない中で自己主張しますので、とんでもない意見が出てきます。また販売店、メーカーの人でもあまり模型の知識がない人を最近はよく見かけます。
貴ブログは理論と実践を備えた貴重な存在ですが、工作をしていない、できない人には受け入れられないのかもしれません。言い換えれば工作をする人にとっては素晴らしいブログです。
ネットの影響か、頭で(お金で?)模型をする人が増えているようです。工作の実態がない中で自己主張しますので、とんでもない意見が出てきます。また販売店、メーカーの人でもあまり模型の知識がない人を最近はよく見かけます。
貴ブログは理論と実践を備えた貴重な存在ですが、工作をしていない、できない人には受け入れられないのかもしれません。言い換えれば工作をする人にとっては素晴らしいブログです。
6. Posted by dda40x 2017年07月21日 20:07
Empirebuilder様
コメントありがとうございます。
この方のコメントは、あとからもう一つ届きましたが、とても載せられるようなものではありませんでした。
まさに、Empire builder様がおっしゃる内容そのものです。脳内と現実の区別がつかないようでした。
私は、走りもしないお飾りなど興味がないので、とにかく実物と同じような走りをさせたいわけです。丈夫で、急停車しても脱線しない模型でなければなりません。
コメントありがとうございます。
この方のコメントは、あとからもう一つ届きましたが、とても載せられるようなものではありませんでした。
まさに、Empire builder様がおっしゃる内容そのものです。脳内と現実の区別がつかないようでした。
私は、走りもしないお飾りなど興味がないので、とにかく実物と同じような走りをさせたいわけです。丈夫で、急停車しても脱線しない模型でなければなりません。
7. Posted by northerns484 2017年07月22日 20:30
既に的確なコメントがされているので、私ごときの出番はないのかとは思いますが、皆さんとは少し異なる観点で書いてみます。とはいっても、dda40xさんが常々書かれて、このBlogの読者の方はよくお分かりのことで、Oスケールでは車両の持つエネルギーがHOに比べて格段に大きくなる、という点です。Oスケールの車両の質量はHOの車両の数倍程度でしょうか。そして、あるスケールスピードをOスケールで実現するための速度は同じスケールスピードをHOで実現するための速度の約2倍となります。移動する物体の運動エネルギーは、1/2×質量×速度^2と計算されますので、Oスケールの列車のエネルギーは、同じスケールスピードのHOの列車の10倍程度となります。dda40xさんの車両は、この運動エネルギーに耐えうるー最悪正面衝突しても車両が破壊されないーように工作をされているのであって、その目的を達成するためには、どのようなハンダ付けをするべきか、というのはおのずから明らかだと思います。