2017年05月06日

続 ブレーキの設定 

 T氏から興味深い文章を送って戴いた。イギリスの蒸気機関車を設計する手法について述べた本のようだ。”How steam locomotives really work?”  という題の本であるそうだ
 

 servo brake という言葉が出ている。すなわち倍力装置のことである。要するにリーディングにするということだ。
 日本の文献には、今のところこの記述が見つかっていないという。日本型蒸気機関車が前抱きブレーキにしたのは、後ろ抱きにするとブレーキ・梃子(てこ)が圧縮荷重を受け、振動することを嫌ったためのようだ。アメリカ型の近代機では、ブレーキ・アームは極端に太く、圧縮に十分耐えるようになっている。

 ヨーロッパでは、前後進でブレーキ力が変化しないような設計を推奨しているようだ。タイヤが減ると、どうしてもどちらかに傾いていくだろう。よく見ると、磨り減っていくと、リーディングでもトレーリングでもないニュートラルのところに行くようだ。そこで取り換えるのだろう。

 久し振りに、頭をよく使って結論を導き出せた。何か非常に爽やかな気持ちだ。チャンスを与えてくれたT氏には感謝する。


コメント一覧

1. Posted by たづ   2017年05月06日 13:56
日本の蒸気機関車は、極端に変な方向で軽量化を図った経緯があったので、ブレーキ梁も細くしたのでしょうね。日本流儀の軽量化で減った重さは知れていたのですが。軸距をアメリカ流に詰めるとかをなぜやらなかったのか不思議です(メトリックで設計しても差が各軸50〜70mmは出ます)。台枠は相当重いですから、台枠が軽くなったぶん代わりに振動を避けたい部材は太くできたはずですし。
2. Posted by dda40x   2017年05月11日 07:27
日本型蒸気機関車がほとんど前抱きであるのは、保守時のことを考えているという説があります。引張りに耐えるには細くて済みますから、部品が軽くなります。一人でも手で外せる範囲でしょう。
後ろ抱きにすると、おそらく質量は数倍になり、大人三人でも外せないような構造になるでしょう 。保守を人の手で行っていた国ですから、そういうことは大切だったように思います。
ともかく、日本型がトレーリングだという誤謬から抜け出せてよかったと思います。

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