2016年10月30日

エポキシ樹脂製貨車

car cyclo かなり古いプロトタイプである。Car Cyclopediaの古いものを丹念に見て、見つけ出した。1931年製であった。このころの車輛限界は今と比べるとかなり小さい。鉄骨トラスの内外に木板を張ったdouble sheathed boxcarである。内側は壁の途中の高さまでしか内張がない。すなわち人間の背の高さくらいから上は、鉄骨がむき出しである。

double sheathed boxcar このモデルは友人のBobが、”これをやるよ。誰も組めないキットだから、挑戦してみるかい?”と言ってくれたものだ。
 箱を開けると、屋根、妻、側板、床とラニングボードだけが入っていた。説明書もない。エポキシ鋳物で、少し反っている。修整しても箱型に組むのは至難の業だ。しばらく箱の蓋を開けては閉め、を繰り返していた。

 ある時、内側が中空だから組みにくいことに気が付いた。それでは木材を正確に切り出して直方体を作り、それに貼り付ければ良かろう。正確に木材を切り、カンナを掛けてノギスで測り、満足のいくものを作った。それにスーパーXを使って一面ずつ貼り付けた。大変な手間をかけて箱型にしたが、そのまま10年くらい眠っていた。 

double sheathed boxcar 先月の関西合運に持って行こうと作業を再開したが、あまりにも繊細な部分が多く、一月以上も掛かった。grab iron (取っ手、梯子などの掴む部分)を0.4 mmの線で作らねばならず、大変手間取った。こういう部分はスケールに拘る必要はないのだが、そうしないと本体の接続部と合わないから仕方がない。数十個の穴に正確に作られた部品を差し込み接着した。梯子を登ったところのプラットフォームは木材で自作した。目止めしてから作って塗装する。デカルはたまたま残りがあったので、それを貼った。

 こんなに手間が掛かるとは思わなかった。二度とやりたくない作業である。こうやって苦労して完成させても、数十年経てば劣化しているかもしれない。やはり金属製のほうがずっと簡単に作れて、長持ちする。 

dda40x at 10:30コメント(2)貨車 | 材料 この記事をクリップ!

コメント一覧

1. Posted by YUNO   2016年10月31日 14:25
車内を木材でいっぱいにすると重量を合わせるのが大変そうに思えますが、どうやって車重を調整したのですか?
2. Posted by dda40x   2016年11月01日 19:57
コメントを戴いて、思い出しました。
芯材はデッキの材料のイエロゥ・シーダです。作ってみたら重過ぎたので、29 mm径の木工用ドリルで側面の中心に貫通孔を、両方の妻に深さ50mm程度の穴を開けました。
叩くとその部分は中空であることが分かります。

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