2016年10月18日

完成した貨車

 塗った貨車を紹介していこう。
SP Tanker このタンク車はスクラッチ・ビルトである。かれこれ15年以上掛かっている。安達製作所から譲ってもらったジャンクの中のドーム部分が一つ余っていたので、それを有効利用するために作った。タンクの円筒は丸めて作り、鏡板は大きなブラスの丸棒を旋盤で挽いて作った。厚みが10mm以上あって、ずいぶん重い。ガスバーナで炙って付けたので、ハンダがたっぷりついていた。タンク車は完成後の補重が難しいので、重く作るのには意味がある。
 組立てが完了してから、余分のハンダを削る作業が面倒で10年ほど放置してあったが、先日一念発起して丹念に削り、塗装した。どこの鉄道の車輛の図面を見たのか思い出せないので、余っていたディカールを貼った。

SP GS Gon このdrop bottom gondola は床が固定のを間違って買ったものだ。ずいぶん安くて喜んでいたら、床の開かない方であった。安達製作所も、開くタイプはあまりにもコストが掛かりすぎるので、簡略ヴァージョンを出したのだ。ともかく余っているSPのディカールを貼った。レポーティング・マークは T&NO (Texas & New Orleans) にしたが、他意はない。

BN Boxcar このboxcarは、プラスティック製である。黄色系統の気に入らない色に塗ってあったので、文字等を磨き砂で削り落とし、塗り替えた。戴いたスプレィを吹き付け、たくさん買ってあったディカールを貼った。それなりによく仕上がった。

 筆者は貨車については詳しく考証はしていない。ありえない設定はしないが、それらしく見えれば良しとしている。以前番号等の問い合わせを戴いているが、こういうわけで、全く参考にはならないことを承知されたい。

コメント一覧

1. Posted by 中尾    2016年10月21日 00:39
材質は不明ですが鏡板を作る型を持っています。旋盤で厚板から挽いたと書かれてましたので一言です。大体の絞りを作る為の簡易な方法ですが、作りたい外径が分かっていれば、まず外径の凹みだけ外型を作って、内型は大体の形で凸面を成型します。バーナーで焼いた真鍮板を型に挟んでバイスでプレスします。鏡板や、蒸気の煙室戸等はこうして作ってます。昔は叩き出しもしてましたが。
2. Posted by dda40x   2016年10月21日 08:47
中尾様コメントありがとうございます。
簡易プレスも考えたのですが、2つしか作らないので挽物にしました。太い丸棒があったので10 mmの穴を開けて12 mmの厚さに切りました。心棒をハンダ付けしてつかみ、丸く削りました。旋削は速くできますので好きです。
この方法を採ったのは、もう一つの意味があります。ウェイト代わりになるからです。タンク車は組み立て後ウェイトを入れる場所がほとんどありません。事前に材料の目方を考えておけば、具合の良いものができます。 

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