2016年09月22日

ベルの内側

 機関車のベルの内側はどうして赤く塗ってあるのかという質問を複数の方から戴いている。これは極めて難しい質問で、筆者にはとても答えられそうにない。

 実は40年以上前に椙山 満氏のところで、それについて論議したことがある。当時カラー写真は少なかったが、明らかに赤のものが多く、たまに黒いものが見つかったのだ。

 アメリカに居た時、いろいろな場所で鉄道関係者に当たってみた。赤が基本のようだが、黒い時もあった。戦争中は黒かったというのが、答えとして多かった。

 赤は目立つから、という話もあるが、それはほとんど意味はなさそうだ。たまたまどこかの機関車メーカが赤く塗って出荷したのが、定番になったというのが信じられる話だ。

 もっと意外な証言も出てきた。東部で聞いた話だ。戦争中は物資が不足し、ベルの材料の銅合金は供出させられた。代わりに鉄のベルが来た。変な音だった。戦後すぐに新しいベルが支給され、音が良くなった。

 確かにその音の問題は深刻だ。鋳鉄で作ったベルの音など、聞けたものではない。ボコボコという音がする。焼きの入った鋼製ならばかなりいい音がするが作りにくい。
 日本のベルは、砲金(青銅)を使っているものが大半だ。専門家の話では、
「音が良くない。もっと硬い材料を使うべきだ。アルミニウム青銅はいいよ。試作したら、皆驚いた。」
 この話を聞いたのは20年以上前のことだ。今ではどうなっているのだろう。

コメント一覧

1. Posted by skt   2016年09月22日 12:15
高級風鈴の材料はたしか青銅の一種の佐波理だったと記憶しているのですが、青銅でもいろいろあるんですかね。
2. Posted by YUNO   2016年09月22日 16:06
日本では第二次大戦の物資不足でお寺の鐘や仏像が供出させられた話が有名ですが、ずっと資源の豊富なアメリカでも金属の供出があったというのは意外です。
3. Posted by 01175   2016年09月22日 17:32
ベルの内側が赤く塗られているのは赤色が明滅することによる視覚的な警告を意図したものではないでしょうか。煙室扉の上方という視認性の良い位置に設置されていることから思いつきました。

ただ、煙突とドームの間など、視認性の悪い場所にベルが設置されていることもあります。その場合は赤く塗られていても単なる「習慣」だったのかもしれませんね。

地元の米海軍基地に出入りしていたB20はベルを装着していたという証言があります。ただ、ベルの内側が赤く塗られていたかどうかも、ベルが設置されていた位置もわかりません。
4. Posted by たづ   2016年09月23日 22:10
鈴の類で鉄でできているのは南部風鈴くらいのものですが、あれがボコボコという音にならないのは小さいから周波数が上がった結果なんでしょうか。
尤も、南部風鈴の流儀で鉄製ベルを大きく作れたとしてもあの系統の音色では警告の意味にならないでしょうが・・・。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
Recent TrackBacks
Categories
  • ライブドアブログ