2016年08月25日

Curator

 Henry Ford博物館の隣にあるGreenfield Villageは、古き良き時代のアメリカを再現している博物館である。明治村は、これの劣化コピィである。

 Edisonの研究所とか、Wright Brothersの自転車店もそのまま本物を移築して、内部も再現してある。エジソンの研究所には電池の開発のための、ありとあらゆる試作品があった。試薬瓶もかなりたくさん当時のものを置いてある。錫箔に録音した当時の機械を実際に作動させて、音声の再現を見せてくれる。ただしアルミ箔であった。

Greenfield Village (18)Greenfield Village (19) ライト兄弟は自転車屋を開いていて、その利益で飛行機の開発をした。当時の自転車はとても高く、現在の3000ドルほどもしたそうだ。だからこそ、開発資金が賄えたのだ。
 裏には自転車を加工する工場があり、その一角で飛行の原理を研究した。風洞なども当時の本物がある。研究ノートも再現してある。

Greenfield Village (23)Greenfield Village (22) 1989年に行ったとき、筆者はその工場の動力がないのに気が付いた。天井にはベルト駆動で旋盤、ボール盤を動かすシャフトがあるのに、どこにも動力がない。
 たまたまやって来たキュレイタに、
「この工場の動力は何を使っていたのですか。ないのはおかしい。」と聞いてみた。
 彼女は博士号を持つキュレイタで、
Greenfield Village (29)「確かにおかしいですね。蒸気機関はこの工場にはあまりにも大きすぎて維持が大変ですし、水車というのも考えられない場所です。小型の
gas engineかもしれない。」と言う。
ちなみにガスエンジンというのはガソリンエンジンのことである。
「とても素晴らしい質問です。早速調査して、今度お越しになるときには、納得のいく形にしておきます。」ということであった。
 今回はその確認もあって、楽しみにしていた。 

コメント一覧

1. Posted by 一式陸攻   2016年08月25日 09:12
個人的には明治村はなかなか気に入っていたのですが、劣化コピィでしたか。
殆ど国内の博物館しか廻ったことがないので、あるべき姿というものが想像できないのですが、仰るような学芸員は、殆どの所で見たことが無いように思います。
2. Posted by dda40x   2016年08月29日 06:44
トヨタ産業技術記念館の展示物はなかなか素晴らしいのですが、何を質問してもWikipedia程度の答えしかありません。その程度のことならだれでも答えられるわけで、その奥に何があるかを知ろうともしないのが残念です。
見に来る人の中には詳しい人もいるわけで、それに応えなければ意味がないのです。
大宮の鉄道博物館の開館当初、次のような批判が寄せられました。
「御料車の展示はあるが、どこに行幸に出掛けたかという記録がない。イギリスの博物館には当然のように展示してある。」
というものです。博物館は物を並べるだけでなく、その背景をも知らせる必要があります。その後、その資料は展示されたのでしょうかね。
3. Posted by 一式陸攻   2016年08月29日 10:42
なるほどそういうものが不足しているのですね。
自分はその点については「分からないものは自分で調べるものだ」ということで合点してしまってそもそも博物館に求めるものではないと勘違いしていました。
俎上に乗せられた御料車の件については数年前に尋ねた時点ではおそらく指摘された時点と変わっていなかったように思います。
明治村にも御料車がありますがあれも同様ですね。

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