2016年07月11日

Walker氏のこと その10

Walker 名古屋模型鉄道クラブで長老方にこの話を詳しく聞こうと思っても、ほとんどの方が言葉を濁されてしまう。
 井上 豊氏のお宅にお邪魔して話を伺った時、食料を持ってきてくれたということを仰ったが、同席されていた奥様は突然話を逸らされた。
 話してはいけない、という気持ちがどなたにもあったのだろう。

 伊藤 剛氏は、
「アメリカは時効が長いからね。場合によっては無いかもしれない。突然、軍法会議に掛けられても・・・という気持ちもありましたね。」
「会社のためとは言え、我々もこれが賄賂性があるということは、百も承知していましたよ。ウォーカー氏が帰った時、関係者はほっとしたけど、口外してはいけないという気持ちがありました。」
と仰った。

 椙山 満氏のお宅でこの話が出て、当時のNMRCの会長の荒井友光氏が、いろいろなことを教えてくれたが、写真の件となると、見せてはもらえなかった。
 井上氏のお宅に、伺って見せてもらった時、機関車のことは嬉しそうに話され、試運転の写真を見せてもらったが、その背景については話されることはなかった。

 3年ほど前伊藤 剛氏宅に伺った時、剛氏はこれらの写真を筆者に渡して全てを話され、近い将来の公開を委ねられたのだ。

 多くの模型人の心に傷を残して、それらの模型はアメリカに向かった。


コメント一覧

1. Posted by 鈴木   2016年07月11日 20:37
ウォーカー氏に献上した模型に関しては、TMS. 1993年4月号、"私の鉄道模型史"井上豊氏による詳しい寄稿があります。
しかし今回dda40x氏によってさらに詳しい事が解りました。(感謝してます)
貴ブログを読んで感じたのは、ウォーカー氏への模型の献上が、コソコソ行われたものでなく、多くの人達の面前で堂々と行われた事から見て、ウォーカー氏が、「このプレゼントは違法なものではない」と認識していたという事です。
問題は、鉄道模型趣味者が持てるその技術で、趣味以外の実社会に於ける贈賄に協力する事の道義性だと思います。
趣味者としては会社に頼まれて模型を(多分有料で)作っただけです。
仮に贈賄が在ったとすれば、それは模型を作らせた会社にだけ責任がある、と思います。
また、 敗戦直後の日本の鉄道模型趣味者の中に、模型先進国米国に負けない程度の技術を持っていた人が居た事は、誇るべき事であります。


2. Posted by dda40x   2016年07月12日 19:03
井上氏の記事を再読しました。いくつか記憶違い、書き写し間違いなどがあって、修正しました。Alleghenyに関しては、井上氏の記憶の方が正確であろうと思います。
ウォーカー氏はある程度の対価を払っているのでしょう。写真の裏の10万円という記述もその一部と思われます。しかし、全てに対して正しい対価を払ったかは極めて怪しいですね。だからこそ、剛氏たちは賄賂性の認識を持ったのだと思います。

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