2016年03月15日

加工硬化

 最近、加工硬化の話題を二つ出している。あまり反響はない。残念だ。

 先回の分岐のノーズレイルの延長の記事を書きながら、コメントが殺到するかと思っていた。ところが、何の反響もない。今回もほとんどない。

 仙台の今野氏と話した時に、「加工硬化の話題を出したら、みな飛びついてくると思ったけど、ダメですね。興味ないのか、全く知らないのか、どっちでしょうね。」と話を振ってみた。
 今野氏は、「僕たちはよく使いますよ。今度の記事を拝見して、うまくやったなと思いましたがね。」と答えられた。

smoke lifter on roof 祖父江氏のところで、いろいろなことを教えて戴いたが、この加工硬化については思い出がある。
「たいていの人は切り抜いてハンダ付けすりゃあできると思ってんだろうが、曲げるとか、叩くとかすると硬くなるんだよ。それを使わないってのは意味ねえよ。薄い材料でも曲がらねえんだ。飛び出した細かい部分は加工硬化させねえと、機関車をひっくり返すと曲がっちまうだろ。」
 筆者はちょうどUPのFEFを仕上げていた。屋根の上の smoke lifter (シンダ除け)を作ったのだ。展開図を書いて貼り付けたのが曲がって困っていた。再度硬い材料で作り直そうと思っていたのだが、
「そんなもの、真鍮で問題ねえよ。細い板を片方叩けば曲がるし、薄くなる。ヤスって付ければ簡単だよ。」

 早速やってみた。曲率を自由に選べ、しかも見える方向からは薄いので、恰好が良い。重い機関車をひっくり返して置いても、smoke lifter は曲がらない。しかも、展開図を書かなくてよいから楽である。

コメント一覧

1. Posted by コン   2016年03月16日 01:01
現物を拝見して、成る程と思いました。帯材を曲げる加工は、テンダーのラダー(梯子)の曲げに有効と故内野師より伺っており、適宜使っていました。材料の加工硬化にあまり注目しないのは、小さなスケールではそれ程の強度を必要としないからかな?と感じています。叩けば硬くなる事はある程度の皆さんはご存じですが、むしろ叩いて硬くすると孔あけの時ドリルが折れやすい等という課題も感じています。フレアテンダーの叩き出しとか、細いロッドの強化とか、いろいろ応用はあると思います。ゆうえん氏は線材を叩いてリンクを作られていますが、叩く事で強度もアップしているというメリットがありますよね。

2. Posted by ゆうえん・こうじ   2016年03月16日 09:05
加工硬化ということで思い出すのは、昔福原金属から発売されていた帯板類です。あれは板材からシャーで切り出したのではなく、線材を圧延加工?して作られていたらしいですね。腰があって曲がりにくかった反面、直角に折り曲げると折れたりしていました。今市販されているKS製帯板とは性質が全然違っていました。客車のシルヘッダーなどには曲がらなくてよかったのですが、ボイラーの帯板にするときには鈍さないと使えなかったですね。

蒸機のバルブギアーのリンクは、薄い洋白板から切り出してヤスリ仕上げすると加工途中で曲げてしまうことが多いので、線材を叩いたりつぶしたりして作っています。16番/HOサイズでは昔の模型のごついバルブギアならいざしらず、最近の模型は繊細な細いリンク類なので、自分は板から切り出すよりこの方法が楽です。
余談になりますが、最近のエッチング抜きのバルブギア類は製造工程で板をなますらしく、曲がりやすいです。その意味では昔のプレス抜きのリンクの方が丈夫でいいですね。
3. Posted by dda40x   2016年03月21日 19:36
最近は金属工作をする人が少ないので叩いて硬くするなどいうことに興味がないのでしょうね。
エッチングは事前に板を焼きなますのでクタクタですね。それも実は加工硬化に関係があります。
板はローラーで伸ばすのですが、その時特定の方向に加工硬化が起こり、その部分は腐食速度が大きくなるのです。すなわち、腐食が不均等に起こり、妙な模様が出ます。
いわゆる「目」がある板はそうなります。洋白やリン青銅板を自分でエッチングするとよくわかります。

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