2016年02月01日

車重

 貨物列車の推進運転をしたときに2輌が座屈して脱線した。その2輌の質量を測定したら、
325 gであった。その2輌はその10日程前も脱線したことがある。40 ftの貨車だから12 oz、 355 gにするという当鉄道の規則から外れていたのだ。

 当鉄道では長年の経験からその数字を決めている。今回も前後の車輛群をすべて測定した。どれも355 g以上、370 g以下であった。他の車輛が踏ん張っている中で、この2輌だけが押し出されたという結果は興味深い。
 たった30 g(約1 oz)の不足が、その違いを生んでいる。極めて低速だから、遠心力は無視できる。連結器高さもゲージで合わせてあるから、違いは質量だけである。
 
 NMRAのRP(推奨項目)に車重のことが書いてある。「基本的な数値 + 長さによる数値」をオンスで表してある。メートル法で表してもよいのだが、数字が面倒な値になるので、オンスをそのまま使っている。
40-ft車の場合、車長は10インチである。
 基本の数値は”5”であり、長さのインチ数を足す。そうすると15となり、それがオンスで表される車重となる。15オンスは約 420 gだ。当初はそれでやってみたが、重過ぎる。少しずつ減らして、半径2800 mmで押し出されない車重を調べた。この実験には足掛け10年掛かっている。その間にLow-Dの採用もあり、条件が少し変化したが、結論として12 oz、355 gでうまく行くことが分かった。これで80輌の推進運転は可能である。ただしそれは平坦線上の話である。今回のような勾配上での押上げは想定していなかった。今までは単に、80輌の入替えを楽しみたかっただけである。

 今回の脱線は押上げ時であるが、他の車輛は脱線せず、この2輌だけが事故を起こしたことは、今までの実験の条件設定がかなり適切なものであったことを示している。


 当博物館の線路の勾配は55輌分の長さしかないから、それほど大きな推進力は掛かっていない。せいぜい2.5 Nである。ただし衝撃力は考慮していない。
 衝撃力が掛かるときには、ダンパを付けた車輛が不可欠だ。早く作らねばならない。 

 車重不足の車輛には鉛活字を接着剤で貼り付けた。こういう時にはSuper Xが便利だ。裏側の骨の隙間の見えない部分に貼り付けた。鉛活字は廃業した印刷屋から貰った。

 自宅から車輛を150輌ほど移籍したが、運転していると様々な不具合が見つかり、それを補修するのにかなりの時間を割いている。 

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