2016年01月30日

RP25との対比実験

RP25とLow-D もうすべて廃棄したはずのRP25が見つかった。使用済みのは、すべてアメリカの友人が欲しがったので渡してしまい、日本には存在しないと思っていた。
 タンク車を50輌博物館に移籍した。その中に、1輌だけ取替え忘れたものが見つかったのだ。交換するだけでは面白くないから、再度比較実験をしてみた。

 車軸寸法は現行のLow-Dと同じである。外して溶剤でグリスを拭き取り、踏面、フランジをよく清掃した。フランジに汚れが付いていないことを確認する。軸穴も洗って拭き取り、新しいモリブデン・グリスを少量塗って、再組立てする。

 RP25車をエンドレス上の最高地点から自由に滑走させて、到達地点を調べた。手で押すと誤差が生じるから、自分で自然に動き出す位置を選んで印をつけた。実験は12回行い、最大値と最小値を捨て、平均値を求めた。到達地点は15 cmくらいの範囲に収まる。
 次にLow-D車である。先ほどの車輛と全く同じように整備し、自由滑走させた。直線部分の加速は同等であるが、曲線を回る速度が明らかに大きい。到達地点は5.4 m先であった。これもばらつきは15 cm以内である。
 タンク車を走らせる向きは、当然同じにしている。車輪以外、すべて同一の条件である。

 RP25車輪を拡大鏡で覗くと、明らかにフランジが擦っている跡が見える。レイル側面の汚れが付着して、接触面ではそれがこすれている。ここまで来ればもう反論はできまい。
 この実験は公開で行ってもよい。何度でもできる。

・Low-Dはフランジで曲がってはいない。
・フランジが擦ると抵抗が大きい。
・模型と本物は異なる原理で曲がっていることがあっても不思議ではない。


 これでLow-Dに対する誹謗中傷は収まると信じたい。

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コメント一覧

1. Posted by ゆうえん・こうじ   2016年01月30日 11:12
模型は実物と異なるメカを使って最高の動きを目指すべきか、 それとも あくまで実物のメカを縮小してその範囲内でやるべきか、 というのは客観的な優劣の問題ではなく、イデオロギーの相違です。
いくら客観的な事実を示しても全ての模型人を納得させることはできないと思います。
2. Posted by YUNO   2016年01月31日 08:45
前回の「続 フランジ」に書かれていた、フランジを切り落とした車輪で走らせて見せれば一目瞭然ではないかと思います。
同じようにRP25のフランジを低く切り落とした物も用意して比較できれば実験としては完璧でしょう。
3. Posted by 鉄道関係者   2016年02月01日 07:01
「模型と実物は違う」ということをおっしゃっていますが、私は「違わない」と思います。
この世界に入ったのは実物の鉄道車輛を身近に置いて迫力のある模型にして楽しむためであり、「全く違うもの」を趣味にするつもりはありません。
本件で大切なのは、まず2点接触を避けることです。中国国鉄では2点接触にならないように踏面形状を円弧踏面を開発してます。そこだけは進んでいます。
レール頭頂面形状ですが、たとえば60kg軌条の頭部は65mm幅ですが頭部30mmはR600の円弧です。つまり直線路では車輪の中央付近で1点接触で走行しているわけです。
また新幹線の曲線路における軌条摩耗研究では、軌条にフィレットが当たる部分の摩耗状態の写真があり、軌条頭頂部へは接触していないことがわかっています。

東海道新幹線の保線では、頭が平らになるようでは線接触になり摩擦が増え、走行エネルギーが増加するとのこと。在来線は120km/h以下なので、シビアにはしていません。
一部の高速私鉄以外は最高でも110km/h以下であり、頭が平らになるまで使っても関係ないように思われています。気が付いていないのでしょう。実際によく減ったレールを走るとやかましく、新品レールと車輪交換した車輌の組み合わせでは静かな走行音です。
これってそのまま、伊藤剛模型鉄道館の走行状態ではありませんか。興味深く見ています。
4. Posted by dda40x   2016年02月01日 08:24
コメント、メイルを沢山戴いています。ありがとうございます。この件についてはまた場所を改めて論議したいと思っています。
完成したステンレスの車輪を追加工してフランジを落とすのはとても難しく、製作時に試作として作ってもらう以外方法はありません。さらにRP25はもう作ることもありませんし。

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