2016年01月16日

続 installing ball bearings

 コメントやメイルを数多く戴いたので、予定を変更して、この話を続けたい。ほとんどのことはコメントで言い尽くされているが、少しばかり追加をさせて戴く。

 軸箱の内側にフランジ付きボールベアリングを入れると、荷重中心と、ベアリングの球の中心がずれているので、インナレースにねじ曲げる力が働く。
 たとえば、壁にボールベアリングが嵌まる穴が開いて居て、そのべアリングに軸を通し、その軸にぶら下がることを考える。ぶら下がりながら軸を廻すとどうなるだろう。壁の穴が精密にできていれば良いが、少し大きめであると、アウタレースが変形する。そのうち球が飛び出しておしまいである。また、廻すとゴロゴロする。球はいくつかしか入っていないので、その球が廻ってきたときは少し持ち上がるのを感じるだろう。

 今野氏はフランジ付きを入れられたことがあるのだろうと推測する。HOのロコで軸が非可動なら、なんの問題もない。軸が台枠に対して垂直を保っているからだ。可動軸箱ではまずい。二つずつ入れるべきだ。フランジ付きがいけないとは言っていない。ボールベアリングの位置がおかしいのに、「それでよい」と開き直ることは感心しないと言っているのだ。

 筆者の機関車や祖父江氏による改造を受けた機関車は、動軸が左右つながった軸箱を持つ。軸箱には二つ入れるのが原則だ。しかし、輪重が1N程度のテンダ台車は、一つずつしか入れていない。しかし、それらは、荷重中心に置いてある。これこそが、「模型的には」正しい方法だ。軸重の大きい従台車や、ディーゼル機関車には二つずつ入れてある。

 実は先回の文中、「模型的には」の部分を、正確に書いておいた。その言葉を聞いた瞬間にこれは面白いと感じたからだ。コメントを読むと、読解力の良い方がいらしてそれを感じ取られたことが分かった。
 筆者は重負荷で長時間の運転をすることを念頭に置いている。趣味であっても、である。たまにある運転会で、エンドレスを一巡りしておしまい、の人にはご理解戴けない部分なのであろう。
 せっかく精魂込めて作るのであるから、大した手間でもないので、少し工夫をされてはどうかと思うのである。以前見たものは、軸がベアリングの中をするすると左右に動き、軸端が軸箱に擦るようだった。これはまずい。
 軸は段付きにして、左右に動かないようにしたい。特に先輪は復元が効くように、ガタを最小限にしたい。

コメント一覧

1. Posted by コン   2016年01月16日 17:09
わかりました!答えはおおよそ予想していました。動軸を可動式にすると捩れ力がベアリングに働くので好ましく無いという事ですね。自分はフランジ付ベアリングを使った事も無ければ、ベアリングを車軸に入れて可動式にした事も無いので、質問させて頂きました。
2. Posted by ゆうえん・こうじ   2016年01月17日 10:19
「模型的には」という言葉は、おもしろくもあり、こわい言葉ですね!

ロンビックやふかひれイコライザーの話でも、支点の位置など理論的にみるとおかしなことがあっても、模型で作ってみるとソコソコ動くので、「模型的には」それでいいやということになってしまいます。そこに落とし穴があるのでしょうね!

あと模型で似たような言葉では、機能面ではなく形態面で「フリーだから」という言葉があると思います。実物ではあり得ないような形状、パイピングやディテールであっても「フリーだから」という言葉で逃げる「実物をいい加減に調べた結果の簡略化」という意味に使われて、フリーランスモデルの格を落としてきたように思います。なお実物ではあり得ないということを理解った上でのモデラーズドリームとしてのフリーランスの模型を否定しているのではありませんので、念のため。
3. Posted by dda40x   2016年01月18日 07:45
模型的にはという言葉は、「本物を知っているが、そこまでやる必要性がないから、機能を失わないような工夫をした。」という意味で使ってほしいと思います。
曲がった橋は、「模型的には」という言葉を使ってほしくない分野です。

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