2016年01月08日

長編成の運転

100-car train 4 今までに100輌以上の運転をしたことは何度もある。自宅でもよくやる。最高150輌くらいは、15年ほど前、静岡のトレインフェスタで披露した。しかし、それは平面上の運転であって、今回のような勾配の在るレイアウトでの長編成運転は初めてである。
 全車両の連結器の遊間が詰まってから、完全に伸びるまでの距離は実に670 mmほどもある。そのあと連結器のナックル(肘)が伸びる量の総和が2 mmほどある。この緩みが生じた後、急激に引っ張られると、連結器が切れる。実は今回も間違ってプラスティック製のカプラを付けた貨車が2輌混じっていて、それらは見事にちぎれた。要するに40 kgの錘を荷役用の台車に載せて、プラスティックの連結器を介して紐で引張ることと同じである。ゆっくり引張れば大丈夫だが、コンと衝撃を掛けるように引張れば簡単に壊れる。

 UPの機関士 Tom Harvey は、Keep it stretched!"と言った。連結器がいつもピンと張っている状態で運転せよ、ということだ。そうしないと、衝撃で連結器が切れるのだ。下り坂では加速せねばならない。
 模型でも全く同じことが言える。ある程度以上の速度で坂を下り始めると中間部分が緩み始める。機関車が遅いと緩みが多く生じる。そしてそれが再度ピンと張った時に、連結器はちぎれる。友人が来て、彼の目の前でそれが起こった。
「なるほど、下り坂では加速しなければならないんだ。」と納得した。
 低速での下り坂運転では、逆に連結器を詰めるように運転するほうが良い。後ろからどんどん押してくるから、ショックを与えないように、ゆっくりと減速する。連結器は完全に詰まる。ここで電源を切っても、列車は何も無かったように、そのまま降りてゆく。列車長の2/3程度が降りて平面に差し掛かってから、緩やかに加速すると連結器が順に伸びていく音がする。この時は切れない。負荷が分散しているからだ。
 Low-Dのピヴォット軸は極端に摩擦が少ないので、本物と同様のことを心配せねばならない。

 発車時は連結器が順に伸びる。ガチャガチャガチャガチャガチャ・・・と100輌の発する音が、エンドレスを半周巡る。この音はたまらない。聞いた人は誰しもうっとりする。昔、中央西線の貨物列車の発車時に聞いた音だ。貨車の総質量は約40 kgである。実物換算で4500 トンの貨物列車だ。ほとんどがブラス製で、40 ft 車は12オンス(355 g)に揃えてある。50 ft 車は16オンス(455g)である。

 現在は運転者は筆者本人だけだから良いが、今後のことを考えるとショック・アブソーバ付き車輌をいくつか用意せねばならない。50年代の車輛に、矛盾がないようにそれらしく増設する予定だ。

 70年代の車輛には、すでに2台用意してある。これらは、静岡でDDA40Xに牽かせた時、 全くの無事故を誇った。その時は筆者以外の人が運転したが、問題はなかった。 

コメント一覧

1. Posted by 84875wf200   2016年01月08日 21:27
博物館へは、時々お手伝いというか邪魔をしに行きますが、現物を見ることが出来、驚きです。なんと100輌以上の貨車は、ほとんどが金属製で、ピヴォット車軸のLow-D車輪です。
もう一本の列車は3軸台車の鋼製重量客車10輌編成です。この2本の列車が会話が出来るほどの静かな走行音で、スムーズに1日中走り続けることが出来るのです。その電源は、たった3Aのトラコンなのです。
電流は2.5Aで遮断されるとのことでした。2列車が平坦線を走行するときは、0.4A、勾配線同時走行では最大1.6Aでした。また、瞬時の過電流でシャットダウンした場合、べベルギアの機関車は勾配線を下ってしまいました。氷の上を走行しているというか、表現に困るほどスムーズでした。こんな機会を皆様より先に経験できましたことを感謝して、報告を終わります。乞うご期待。

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